IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権
米国・IMSAシリーズ第11戦がラグナセカで行われ、シリーズに参戦しているLEXUS RC F GT3は序盤上位を争ったものの、後半苦戦し、15号車が13位、14号車が14位フィニッシュに終わった。

9月24日(日)、カリフォルニア州モントレーに位置するマツダ・レースウェイ・ラグナセカで米国IMSA WeatherTech SportsCar Championshipシリーズ第11戦が2時間40分のセミ耐久レースとして行われた。このIMSAシリーズのGTDクラスには、今季より新型の「LEXUS RC F GT3」が3GT Racingからフル参戦している。

今大会には、前戦に引き続きLEXUS RC F GT3 14号車を22歳のセージ・カラムと28歳のロバート・アロン、15号車は26歳のジャック・ホークスワースと57歳の大ベテラン、スコット・プルエットというドライバーラインナップで臨んだ。

午後2時10分、1周2.238マイル(3.6km)のアップダウンに富んだコースで2時間40分にわたって争われる決勝レースがスタート。クラス5番手からスタートを切ったカラムの14号車は1周目で3位までポジションアップ。プルエットがドライブしクラス8番手スタートの15号車はひとつ順位を上げた。その後、首位を走行していた車両がクラッシュでピットインしたため、14号車は2位、15号車も6位と好位置で序盤戦を戦った。

スタートから45分ほどを過ぎたところで先に15号車、続いて14号車とピットへ向かい、給油、タイヤ交換と共にドライバーも交代。ピット後2台は5位から7位あたりを走行していたが、2度目のピット時、14号車はピット作業のトラブルで最後尾へとポジションダウン。

15号車は7位前後で周回を重ねていたが、終盤ペースダウン。また、チェッカーまであと数周というところで燃料給油のためのピットインも強いられ、最終的には15号車が13位、14号車が14位という不本意な結果でレースを終えることとなった。

次戦はシーズン最終戦となる第12戦。10月4日(水)から7日(土)にかけて、ジョージア州ブラセルトンのロードアトランタで10時間耐久レースとして行われる。

ジャック・ホークスワース(LEXUS RC F GT3 15号車)
今日はスピードが足りず、苦戦しました。理由は分かりません。我々ドライバーにあるのか、車両なのか、あるいはその両方かも知れません。これほどスピード不足を感じたのは今年初めてです。今日、何が悪かったのかを分析、解明し、正しい方向へと修正して、次戦は我々自身にも、LEXUS RC F GT3にとっても最高のレースになるようにしなければなりません。スコット(プルエット)は最初のスティントと予選で素晴らしい走りをしてくれました。チームクルーも頑張ってくれただけに残念です。次戦こそは好成績で終えてみせます。

スコット・プルエット(LEXUS RC F GT3 15号車)
レースの序盤最初のスティントは順調でした。LEXUS RC F GT3の14号車、15号車共にトップ5圏内で着実に周回を重ねていました。30周ほど走行したあとピットインし、ジャック(ホークスワース)にドライバー交代しました。その後何が起こったのか定かではありませんが、彼はグリップが得られず苦戦し、残念ながら順位を落とすこととなり、予想外の後方順位でレースを終えることになってしまいました。私がドライブしていたときのLEXUS RC F GT3は競争力のあるペースで走れていたので、何が起こったのかを解明する必要があります。

セージ・カラム (LEXUS RC F GT3 14号車)
私が担当した最初のスティントは好調で、5番手スタートから2位へとポジションアップすることが出来ました。スタート直後の1コーナー進入、そして4コーナーでも前車をパスし、3位へと順位を上げたあと、上位車両がダメージ修復のためにピットインしたので、我々のLEXUS RC F GT3は2位に浮上しました。その後は、誰もがタイヤの摩耗に苦しむ中で、タイヤをセーブしながら走り続けたのですが、レース終盤にはタイヤの摩耗が進み、ペースが落ちてしまいました。ロブ(アロン)にドライバー交代してから、最悪のタイミングでイエローフラッグが出てしまいました。我々が予定していたピットタイミングの2分ほど前でした。そのため、とにかくすぐにピット作業を行おうとしたのですが、そこでピットでのトラブルにも見舞われ、周回遅れになってしまいました。今日はチャンスがあると思っていただけに、残念です。最後は前戦ヴァージニア同様燃費レースとなり、LEXUS RC F GT3で燃料をセーブすることについて多くを学びましたし、燃料をセーブしながらでも最後まで良いペースで走ることが出来ると感じました。レースは、最後まで全てを順調に進めて戦っていかなければならないと思いました。

ロバート・アロン(LEXUS RC F GT3 14号車)
我々は良いレースをしましたが、結果に繋がりませんでした。セージ(カラム)は本当に素晴らしいドライビングで1周目に5位から3位までポジションアップし、私に交代するときには2位まで上がっていました。私の第1スティントは好調でした。イエローコーションが出るまでは5位を守って、順調に走っていましたが、その後、ピットストップで一気に最後尾へとポジションを落としてしまいました。ピットエリアで我々の前に位置するチームの作業が遅く、また、15号車も充分なスペースが無かったため、我々は斜めに車両を停めざるを得ず、再発進時に車両を押し戻すために大きくタイムをロスしてしまいました。また、再発進時にエンジンをストールさせるというミスも犯し、最後尾へとポジションを落とすことになってしまいました。

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カテゴリー: F1 / IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権