2023年 F1ハンガリーGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想
2023年F1第12戦ハンガリーGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

ピレリは、第12戦の舞台となるハンガロリンクに昨年よりも1ストップ軟らかいC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)というコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。

最速のタイヤ戦略はミディアム-ハード-ハードと繋ぐ2ストップ。その場合、17周~24周目が1回目のピットストップウインドウとなる。2番目に速い戦略はミディアム-ハード-ミディアムの2ストップとなり、第1スティントのミディアムの持ち具合が展開を分けることになりそうだ。

ハンガリーGP

上位ドライバーは、ほとんどがハードの新品を1セット残しているが、それ以外はユーズドという状況。ただし、3番グリッドからスタートするジョージ・ラッセル(マクラーレン)は、それに加えてミディアムの新品を1セット残しており、有利な状況となっている。

ハンガリーグランプリ

マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)
「新しいフォーマットがドライバーたちにさまざまな課題を投げかけ、非常に興味深い予選だったと思う。これまでのイベントよりもさらにタイムが接近し、予測不可能な展開となった。トップ10に7チームが名を連ね、予選最速10台がすべてコンマ6秒以内の差に収まっていることからも、そのことがわかる。たとえば、Q2を通過したタイヤで決勝をスタートしなければならないというルールが廃止されて以来、ドライバーたちは予選の3段階でコンパウンドを切り替えるという、もはや慣れない作業に対応しなければならなくなった。 その一方で、レース用タイヤとしてはハードがベストチョイスと思われるにもかかわらず、多くのドライバーがプラクティスでハードを選択しなかったため、Q1ではトップチームでさえ2本走らなければならなかった」

「FP3ではロングランを行ったが、トラック温度が50℃前後と決勝も同じような温度であることを考えると、C5は決勝に理想的なタイヤとは言えないようだ。同時に、昨日よりも気温が高いこと、そしてハンガロリンクでは常に非常に重要なトラック進化があることから、2つのハードコンパウンド、C3とC4が有利になる。そのため、2ストップでC4からスタートし、さらにC3で2スティントを走る作戦が有力だ。1ストップ(ハード~ミディアム)も可能だが、パフォーマンス低下とトレッド寿命の両面でかなり限界がある。グリッド順を考えれば、見応えのあるレースになるはずだ」

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カテゴリー: F1 / F1ハンガリーGP / ピレリ