F1ハンガリーGP:タイヤの本数削減と予選タイヤを指定する「ATA」を試行
2023年第12戦F1ハンガリーGPの予選でATA(Alternative Tyre Allocation/オルタナティブタイヤアロケーション)ルールを試行することを公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

このATAルールは、F1のサステイナビリティ(持続可能性)に対する取り組みの一環であり、タイヤの本数が削減され、ドライでの予選の各セグメントで使用するコンパウンドは必須のスリックタイヤ1種類のみとなる。

通常のレースウィークエンドでは各マシンが使用できるタイヤセットの数は13セットだが、ATAルールでは11セットに減らされる。

ピレリは、昨年のハンガリーGPよりもタイヤ選択を一段階ソフトにしており、各ドライバーにはハードタイヤが3セット、ミディアムタイヤが4セット、ソフトタイヤが4セット、割り当てられる。

ウエットタイヤの本数は変わらず、フルウエットが3セット、インターミディエイトが4セットで、金曜日に雨が降ったり、土曜日に悪天候が予想される場合はインターミディエイトの追加セットが認められる。

ピレリのモータースポーツ・ボスであるマリオ・イゾラは「今年は2022年に比べてソフトコンパウンドを3セット(C3、C4、C5)選択し、予選ではATA(Alternative Tyre Allocation)と呼ばれる新しいタイヤアロケーションを初めて試行される。

「ドライコンディションが続く場合は、Q1ではハードのみ、Q2ではミディアム、そしてQ3ではソフトのみを使用する義務がある」

「これらの変更は両方とも、少なくとも机上では、特に戦略の面で幅広い選択肢につながるはずだ」

「ATAはまた、従来のフォーマット(13セットの代わりに11セットを使用)と比較して2セットのドライタイヤを節約し、モンツァのイタリアGPで再び運用する予定だ」

「その後、FIA、F1、チームが来シーズンに採用するかどうかを決定することになる」

ハンガロリンクのレースで最も一般的な戦略は2ストッパーだが、場合によっては1ストッパーが好まれることもある。

「常設トラックであるにもかかわらず、ハンガロリンクはあまり頻繁に使われることがなく、週末には理想的なレーシングラインにラバーインするため、アスファルトのコンディションはかなり良くなる」とマリオ・イゾラは付け加えた。

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カテゴリー: F1 / F1ハンガリーGP / ピレリ