ホンダF1 AMR26B初走行で新たなPU振動を確認「原因は把握」

アストンマーティンはハンガロリンクでAMR26の大幅な改良版を投入。ホンダはFP1とFP2を通じて車体変更に伴うPUのテレメトリーデータを収集し、土曜日のFP3と予選に向けて分析とセットアップの最適化を進める。
AMR26アップグレードの初走行をホンダも全面支援
2026年F1第11戦ハンガリーGPが7月24日(金)、ブダペストのハンガロリンクで開幕し、大会初日はフリー走行1回目とフリー走行2回目が行われた。
アストンマーティンは今回のハンガリーGPで、空力やシャシーを広範囲に見直した大規模なアップグレードを投入した。実質的なBスペックともいえる改良車の走行開始に向け、ホンダもパワーユニット側から準備と支援を続けてきた。
ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎は、改良車が初めてコースへ送り出された瞬間について、ホンダにとっても特別なものだったと説明した。
「本日は、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームが車体のアップグレードを投入しました。ホンダとしてもそのサポートに全力で取り組んできただけに、マシンがコースへ送り出される瞬間は、私たちにとっても気持ちが高まるものでした」
従来とは異なるPU振動も原因を特定
アップグレードされたマシンの評価において、FP1は重要なセッションとなった。ホンダとアストンマーティンは走行を通じて多くのデータを集めた一方、パワーユニットに振動が発生していることも確認した。
折原によれば、今回確認されたオシレーションは、これまでAMR26で問題となっていた振動とは異なる現象だという。ただし、原因についてはすでに把握しており、金曜日の走行中に対策を調整したことで改善も確認できた。
「FP1は重要なセッションとなり、多くの貴重なデータを収集することができました。パワーユニットに振動(オシレーション)が発生していることを確認しましたが、その原因はすでに把握しています」
「今回の振動はこれまで発生していたものとは異なる現象であり、本日は各セッションを通じて対策の調整を進め、その効果による改善も確認することができました。この取り組みは週末を通して継続していきます」
FP2ではフェルナンド・アロンソが無線で振動を訴える場面もあり、ホンダとアストンマーティンにとっては、性能評価と並行して挙動を安定させる作業が必要となった。
ただし、現象の原因を特定できていることに加え、すでに対策の効果が表れている点は前向きな材料となる。今後は走行条件やマシンセットアップの変化に合わせながら、振動をさらに抑え込んでいくことになる。

車体変更に合わせたPU最適化を継続
今回のアップグレードでは、マシンの空力特性や冷却、荷重のかかり方などが従来仕様から大きく変化している。ホンダは金曜日の走行で、車体変更に伴うパワーユニットのテレメトリーデータも多数取得した。
折原は、土曜日のFP3から予選にかけて、収集したデータの分析とセットアップの最適化を重点的に進めるとしている。
「また、車体アップグレードに伴うPUのテレメトリーデータも数多く取得しており、FP3から予選にかけては、その分析とセットアップの最適化を重点的に進めていきます」
アストンマーティンは初日、ランス・ストロールがFP1で左リアサスペンションの問題により走行を止め、FP2を欠場。アロンソもFP2で19番手にとどまったため、アップグレードの純粋な性能を十分に示すまでには至らなかった。
それでも、ホンダは限られた走行のなかで振動の原因を把握し、対策による改善を確認した。土曜日は新しい車体特性に合わせたPUの最適化を進めながら、AMR26Bの本来の性能を引き出す作業に取り組む。
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