ホンダF1:2021年 第16戦 F1トルコGP 予選レポート
F1トルコGPの予選は、厳しいコンディションで息もつかせぬ展開となったが、レッドブル・レーシング・ホンダ、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの全車がQ3へ進出。マックス・フェルスタッペンがフロントローの2番手、ピエール・ガスリーが2列目4番手と好グリッドを獲得した。
ウエットコンディションとなったFP3では、ガスリーのトップタイムを筆頭に、フェルスタッペン、セルジオ・ペレスが続きトップ3を独占。その2時間後にスタートした予選では、路面が完全に乾いてはいないものの、ドライタイヤで走行が可能なコンディションとなり、序盤はすぐに雨が降り出す予報となっていたことから、開始直後から多くのマシンが走行を開始した。
Q1では雨が少し落ちたものの、ウエット用タイヤが必要なほどではなく、ところどころに水が残る難しいコンディションながら、Hondaパワーユニット(PU)勢は全車がトップ10以内に入ってQ2へ進む。
Q2では、翌日のスタートタイヤを考慮して多くのマシンがミディアムタイヤを装着。Honda PU勢も角田裕毅以外はミディアムでのアタックを行った。ここでは、フェルスタッペンの3番手にガスリーが続いて4番手、ペレスが6番手となった。角田も8番手で7戦ぶりのQ3進出。トップ10入りしたドライバーは、角田以外ミディアムタイヤでタイムをマークしたため、明日は周囲と異なる戦略でレースに臨むことになる。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のトルコGP予選は、午前中に降った雨の影響で水溜りが一部残る路面状態での開始となりました。Q1開始早々に雨が再度降り出し、さらなるコンディションの悪化が心配されました。しかし、実際にはごく短い間の降雨で終わり、決していいとは言えないコンディションの中でしたが、クリーンな状況で予選が行われました。Honda PUを搭載する各ドライバーは上手く走りをマネージし、第9戦オーストリアGP以来となるHonda勢4台のQ3進出を果たしました。最終的には、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が3番手、チームメイトのペレス選手が7番手、スクーデリア・アルファタウリのガスリー選手が調子のよさを取り戻して5番手と、悪くない結果になりました。角田選手は久しぶりのQ3進出で10番手に留まりましたが、週末を通して徐々にペースを上げてきているので、レースでのよい走りを期待したいと思います。明日はハミルトン選手のペナルティーによって、我々のマシンは1つずつ上のグリッドからスタートとなり、フェルスタッペン選手はフロントローの2番グリッドからのレースです。まずはいいスタートを決め、4台それぞれがいい形でレースを進められるよう、ここからチームとともにさらにレースに向けて準備を進めていきます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日の3番手という結果については、もちろんうれしく思っています。マシンは昨日よりも少しよくなり、バランスも改善されましたが、全体として今週末は苦戦しています。明日はいいスタートを決めたいですが、偶数グリッドは奇数側と比べると雨でもドライでもグリップが低いので、やや分が悪いと思っています。後ろのマシンとの差もこれまでよりかなりタイトなので、その点も気にしなくてはなりません。明日はメルセデスよりも前に行くために、全力を尽くしてできることはすべてやりますが、彼らは今週末とても強力なので、そんなに簡単だとは思っていません」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日は改善していることを見せられましたし、明日のレースに向けてそれを継続できればと思います。Q1では複雑なコンディションになったことで新品ソフトタイヤを多く使ってしまい、Q3では1セットしか残っていませんでした。1回目のアタックではユーズドタイヤを使ってひとまず記録を残し、それはなかなかいいタイムでしたが、2回目のアタックで望んでいたほど向上できず、目指していたタイムに届きませんでした。ポジティブな感触はありますし、明日は順位を上げてチームのためにポイントをしっかりと獲得したいと思います。ここは長いレースになりますし、オーバーテイクも可能でタイヤのデグラデーションも大きいので、勝算はあります。スタート後のターン1でクリーンな展開になれば、いいレースができて表彰台も可能ではないかと思います。僕らにはいい戦略とペースがあるので、戦いへの意気込みは十分です」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日の予選で5番手に入り、明日はルイス(ハミルトン)のペナルティーによって4番グリッドからスタートできることは、とてもうれしいです。チームは昨日のアンダーステアに苦しむ状態から、マシンを大きく向上させてくれました。FP3はウエットだったので、その変更が機能しているかを確認するのは難しかったのですが、予選に入ってすぐに競争力があることが分かり、とてもポジティブな気分でした。今日こうしてマシンを向上させられたことで、明日も自信があります。レースでは大量得点を獲得できればと思っています」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日のパフォーマンスにはがっかりしていると言わざるを得ません。マシンのペースはいいと思うので、もっと上位からスタートできるはずでした。チームは素晴らしい仕事ぶりでしたが、僕がQ3で上手くまとめきれませんでした。明日はソフトタイヤでのスタートになり、周りのマシンとは異なる戦略になるので、チャンスを活かしきれるように、今夜しっかりと準備をしなければなりません。ただ、予選でトップ10入りできたことはポジティブですし、今週末の目標はポイント圏内でフィニッシュすることなので、明日の好位置からのスタートでそれを達成できればと思います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1トルコGP / スクーデリア・アルファタウリ
ウエットコンディションとなったFP3では、ガスリーのトップタイムを筆頭に、フェルスタッペン、セルジオ・ペレスが続きトップ3を独占。その2時間後にスタートした予選では、路面が完全に乾いてはいないものの、ドライタイヤで走行が可能なコンディションとなり、序盤はすぐに雨が降り出す予報となっていたことから、開始直後から多くのマシンが走行を開始した。
Q1では雨が少し落ちたものの、ウエット用タイヤが必要なほどではなく、ところどころに水が残る難しいコンディションながら、Hondaパワーユニット(PU)勢は全車がトップ10以内に入ってQ2へ進む。
Q2では、翌日のスタートタイヤを考慮して多くのマシンがミディアムタイヤを装着。Honda PU勢も角田裕毅以外はミディアムでのアタックを行った。ここでは、フェルスタッペンの3番手にガスリーが続いて4番手、ペレスが6番手となった。角田も8番手で7戦ぶりのQ3進出。トップ10入りしたドライバーは、角田以外ミディアムタイヤでタイムをマークしたため、明日は周囲と異なる戦略でレースに臨むことになる。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のトルコGP予選は、午前中に降った雨の影響で水溜りが一部残る路面状態での開始となりました。Q1開始早々に雨が再度降り出し、さらなるコンディションの悪化が心配されました。しかし、実際にはごく短い間の降雨で終わり、決していいとは言えないコンディションの中でしたが、クリーンな状況で予選が行われました。Honda PUを搭載する各ドライバーは上手く走りをマネージし、第9戦オーストリアGP以来となるHonda勢4台のQ3進出を果たしました。最終的には、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が3番手、チームメイトのペレス選手が7番手、スクーデリア・アルファタウリのガスリー選手が調子のよさを取り戻して5番手と、悪くない結果になりました。角田選手は久しぶりのQ3進出で10番手に留まりましたが、週末を通して徐々にペースを上げてきているので、レースでのよい走りを期待したいと思います。明日はハミルトン選手のペナルティーによって、我々のマシンは1つずつ上のグリッドからスタートとなり、フェルスタッペン選手はフロントローの2番グリッドからのレースです。まずはいいスタートを決め、4台それぞれがいい形でレースを進められるよう、ここからチームとともにさらにレースに向けて準備を進めていきます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日の3番手という結果については、もちろんうれしく思っています。マシンは昨日よりも少しよくなり、バランスも改善されましたが、全体として今週末は苦戦しています。明日はいいスタートを決めたいですが、偶数グリッドは奇数側と比べると雨でもドライでもグリップが低いので、やや分が悪いと思っています。後ろのマシンとの差もこれまでよりかなりタイトなので、その点も気にしなくてはなりません。明日はメルセデスよりも前に行くために、全力を尽くしてできることはすべてやりますが、彼らは今週末とても強力なので、そんなに簡単だとは思っていません」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日は改善していることを見せられましたし、明日のレースに向けてそれを継続できればと思います。Q1では複雑なコンディションになったことで新品ソフトタイヤを多く使ってしまい、Q3では1セットしか残っていませんでした。1回目のアタックではユーズドタイヤを使ってひとまず記録を残し、それはなかなかいいタイムでしたが、2回目のアタックで望んでいたほど向上できず、目指していたタイムに届きませんでした。ポジティブな感触はありますし、明日は順位を上げてチームのためにポイントをしっかりと獲得したいと思います。ここは長いレースになりますし、オーバーテイクも可能でタイヤのデグラデーションも大きいので、勝算はあります。スタート後のターン1でクリーンな展開になれば、いいレースができて表彰台も可能ではないかと思います。僕らにはいい戦略とペースがあるので、戦いへの意気込みは十分です」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日の予選で5番手に入り、明日はルイス(ハミルトン)のペナルティーによって4番グリッドからスタートできることは、とてもうれしいです。チームは昨日のアンダーステアに苦しむ状態から、マシンを大きく向上させてくれました。FP3はウエットだったので、その変更が機能しているかを確認するのは難しかったのですが、予選に入ってすぐに競争力があることが分かり、とてもポジティブな気分でした。今日こうしてマシンを向上させられたことで、明日も自信があります。レースでは大量得点を獲得できればと思っています」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日のパフォーマンスにはがっかりしていると言わざるを得ません。マシンのペースはいいと思うので、もっと上位からスタートできるはずでした。チームは素晴らしい仕事ぶりでしたが、僕がQ3で上手くまとめきれませんでした。明日はソフトタイヤでのスタートになり、周りのマシンとは異なる戦略になるので、チャンスを活かしきれるように、今夜しっかりと準備をしなければなりません。ただ、予選でトップ10入りできたことはポジティブですし、今週末の目標はポイント圏内でフィニッシュすることなので、明日の好位置からのスタートでそれを達成できればと思います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1トルコGP / スクーデリア・アルファタウリ