ホンダF1、初日に250周を周回も角田裕毅の車体の燃料システムに異常 / 2021年F1プレシーズンテスト初日
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年のF1プレシーズンテスト初日の作業を振り返った。

3月12日(金)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで2021ン年のF1プレシーズンテストがスタート。ホンダのF1エンジンを搭載するレッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンが全ドライバーで最多となる139周を走行してトップタイムをマークした。

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、午前中にピエール・ガスリーが74周を走行して8番手、午後に走行した角田裕毅は、燃料システムに異常が確認されて早期に走行を切り上げざるを得ず、36周の走行で9番手でセッションを終えた。

「例年になく短かったオフシーズンを終え、いよいよプレシーズンテストがスタートしました。ホンダにとって最後となるシーズンに向けて、HRD-Sakura、HRD-UKのすべてのメンバーが一致団結し、戦闘力向上を目指して開発を進めてきました」と田辺豊治はコメント。

「レッドブル・レーシング・ホンダ、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2つのチームも我々と同様に高いモチベーションで開発を続けてきました」

「2021年型車両の初の本格走行となるプレシーズンテストは、今年からレギュレーションの変更によりわずか3日間となっています。ホンダF1最終年のスタートであり、また新型のPUを持ち込むなど、今年は例年以上の緊張感をもってテスト初日を迎えました」

「今日はレッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が全車の中で最多となる139周、ガスリー選手と角田選手2人が午前午後に分かれて走行を担当したスクーデリア・アルファタウリが合計111周。ホンダとして計250周を周回し、PUとしては大きな問題もなく順調な1日となりました。PUの各種データ計測、基本的な機能確認や各モードの最適化と言ったメニューを進めています」

「スクーデリア・アルファタウリの午後のセッションを担当したルーキーの角田選手は、あいにく砂嵐による悪いコンディションでしたが、ミスなく堅実に走行を重ねて習熟を進めました。車体の燃料システムに異常を確認し、調査のために早めに走行を切り上げざるを得なかったことは残念でしたが、明日以降さらに周回を重ねてくれればと考えています」

「残り2日間で効率よくテストを行い、残された時間を無断にすることなく初戦に向けて準備をしていきたいと思います」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1