ホンダF1:2020年 第8戦 F1イタリアGP 決勝レポート
モンツァ・サーキットで行われたF1イタリアGPは、セーフティカーや赤旗中断もあり劇的な展開となり、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが、キャリア初優勝を飾りました。アルファタウリはホームGPでの勝利となり、ホンダとのパートナーシップ開始から50戦目という記念のレースに花を添えた。
19周目にケビン・マグヌッセン(ハース)が、マシントラブルによってピット入口付近で停止し、セクター3でイエローフラッグが掲示されると、アルファタウリはガスリーをピットへ入れてハードタイヤに交換。
この直後にセーフティカー導入となったが、それと同時に止まっていたマグヌッセンのマシン位置を考慮し、ピットレーンクローズの指示が出された。
このため、セーフティカー導入直後には各車ピットインができず、セーフティカーの後方で隊列ができたころにようやくピットレーンがオープン。各車がタイヤ交換のためピットに向かい、フェルスタッペン、クビアト、アルボンもこのタイミングでピットインした。一方で、一足早くピット作業を終えて隊列についていたガスリーは、後からピットインしたマシンの前に出る形となり、3番手まで浮上した。
セーフティカー解除の直後に、ルクレールが最終コーナーのパラボリカで激しいクラッシュを喫する。幸いにもドライバーは無事だったが、コース脇のバリアを修復する必要が生じたために、レースは赤旗中断となる。この間、各車はタイヤ交換が許可されており、ガスリーは新品のミディアムタイヤ、フェルスタッペンとクビアトはフリー走行で使用したユーズドのミディアムタイヤ、アルボンがハードタイヤに履き替えた。
レースは、各車がグリッドにつくスタンディングスタートで再開され、27周目からのリスタートとなった。3番グリッドのガスリーは、好スタートでストロールの前に出て2番手を確保。さらに、首位のルイス・ハミルトン(メルセデス)は、ピットレーンクローズの中でピットインしたとしてストップ&ゴーペナルティーが科されており、その消化によって後方へと下がる。
こうして、残り26周時点で首位に立ったガスリーは、後続との差を広げながら快走を続ける。また、クビアトも10番手を走行してポイント圏内を確保。一方のレッドブル・ホンダ勢は、フェルスタッペンがパワーユニット(PU)に問題が発生したためにリタイア。アルボンはマシンダメージとトラフィックに苦しんで後方でのレースを余儀なくされていた。
レースが残り15周に差し掛かる頃から、2番手のカルロス・サインツ(マクラーレン)が徐々にガスリーとの差を詰めてくると、最後の数ラップではDRS圏内に入られる。しかし、ガスリーはこのプレッシャー下でもミスなくチェッカーまで走りきり、最後は約0.4秒差でサインツを抑え、見事キャリア初のF1優勝を成し遂げた。この勝利は、ホンダにとってもアルファタウリとの初優勝となる。また、ホンダ PUで勝利を挙げたのは、レッドブルに続きアルファタウリが2チーム目となりますが、2014年に現行のPU規則が導入されて以来、同一メーカーのPUで複数チームが優勝を果たすのは初めてとなる。
チームメイトのクビアトも周りのマシンとバトルを続け、最後は9位にポジションを上げて2ポイントを獲得。アルボンはマシンダメージによって一周あたり2秒ほどのタイムロスが続き、15位でレースを終えている。
次戦は1週間後の9月13日(日)決勝で、F1初開催となるムジェロ・サーキットにて、トスカーナGPとして行われる。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日はスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が本当に素晴らしい優勝を果たしました。トロロッソ時代も含めたアルファタウリとの50戦記念という節目のレース、またチームの本拠地イタリアで、一緒に優勝を祝うことができたことを本当にうれしく感じています。ガスリー選手の非常に安定した力強い走りに加え、チームのレース戦略もきっちりと機能し、我々のPUも含め、全員が力を合わせて努力してきた結果だと思います。キャリア初勝利を飾ったガスリー選手、そしてチームのメンバーにおめでとうの言葉を贈りたいと思います。ホンダとして、ここまで彼らと一緒に歩みを進めてこられたことを誇りに感じています。そしてここまで応援してくれたファンの皆さまに、感謝の言葉を贈ります。一方で、今週末は我々にとってはPUのモード制限に初めて対応するレースとなり、さまざまなことを経験しました。特にアストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手はPUのトラブルによりにリタイアという結果となり、PUとしては厳しい問題も発生してしまいました。ここからこの問題の解析を進めるとともに、今週末のデータ、状況を見直し、来週のムジェロでのレースに備えたいと思います」
本橋正充(ホンダF1 アルファタウリ担当チーフエンジニア)
「本当に、今日の勝利にはアメイジングの一言です。今の気持ちをどう表していいか、言葉が見つかりません。ここまで一緒に歩んできたアルファタウリとの50戦目という記念のレース、そして彼らのホームグランプリで、ここまでずっと苦楽を共にしてきたガスリー選手と一緒に勝利を挙げられたことは、信じられない気持ちです。個人的には、赤旗中断になる前からもしかしたらという気持ちはありましたが、そのためにPUとしても最大限のパワーを送ることができました。今日だけでなく、ここまでの歩みも含めて、チームの全員、ガスリー選手、クビアト選手、そして応援してくれたファンのみなさまに感謝しています。本当にありがとう。そしておめでとう!」
ピエール・ガスリー(アウファタウリ・ホンダ)
「最高です!言葉にならず、信じられない気分です!この1年半、さまざまな苦しいことがありましたが、この結果は予想を超えていました。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダに戻って以来、懸命に取り組んできました。一日ずつ、そしてレースごとに僕らは成長し、少しずつですが強くなってきました。チームは、昨年のブラジルで僕に初表彰台をもたらしてくれましたが、今日は僕らのホームであるイタリアで、しかもモンツァで、ついに初勝利を挙げることができました。僕は決してあきらめませんでしたし、F1で成功するためにすべてを捧げて戦ってきました。そして、今日は最高の一日になりました。首位を走っていたとき、このポジションを失いたくないという強い気持ちがありました。もし2位になっていたら、満足できなかったと思います。簡単ではありませんでしたが、持てる力をすべて出しきり、背後のマシンにスリップストリームを与えないように激しくプッシュしました。最後の5周は特に厳しい戦いだったので、10回はピンチがあったと思いますが、とにかくプッシュしました。タイヤは終わってしまっていましたが、なんとしても勝利をつかみたかったのです。自分がF1レースのウイナーと呼ばれるのは、まだ不思議な気分です。現場と、ファエンツァ、ビスターのファクトリー全員に感謝を贈ります。みんなにとって最高の一日になりました。ファエンツァにある本社メンバーは、ほとんどがイタリア人なので、ここイタリアGPでの優勝は格別なものです。皆さん、本当にありがとうございました」
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「今日はいろいろなことがあったレースでした。ピエールの優勝はとてもうれしく思っていますし、彼とチームにおめでとうの言葉を贈ります。本当に素晴らしい一日になりました。僕自身のレースについては、タイヤ選択とセーフティカーのタイミングを考慮すれば、9位が望みうる最高の結果だったと思います。ピエールとは逆に、今日は僕にとっては戦略が裏目に出てしまったレースになりました。彼がこのチャンスを結果につなげたことは素晴らしいですし、うれしく感じています。同じようなチャンスが自分にめぐって来なかったことは残念ですが、自分自身のレースには満足していますし、いいレースができたとも思っています」
フランツ・トスト(アルファタウリ・ホンダ チーム代表)
「セバスチャン・ベッテル選手とのモンツァでの勝利から12年後に、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダとして再びモンツァで、今度はピエール・ガスリーとその歴史を再現することができました。戦略面で、チームはセーフティカー導入の1周前にピエールをピットインさせるという素晴らしい仕事をしてくれました。この時点では正しいかどうかは分かりませんでしたが、あとから見てみれば、これによりピエールは赤旗中断後に3番手からスタートし、1コーナーでストロール選手をオーバーテイクできたわけなので、完全に正しい判断だったと思っています。その後、ハミルトン選手がペナルティーにより後退したことで、ピエールはトップを走ることになり、後ろから迫るサインツ選手をチェッカーまで抑えきりました。ピエールは非常に素晴らしい仕事をしてくれたと思います。ダニ(クビアト)も、タイヤ交換で若干の不運はありましたが、とても力強いレースをして、ポイント圏内でフィニッシュしました。もう少し遅いタイミングでピットインしたかった部分はありますが、それでもトップ10でレースを終えてくれました。今日の結果は考えうる最高のものですし、本当にうれしく思っています。また、最後にはなりますが、素晴らしいエンジンとチームワークを見せてくれたホンダにも感謝の言葉を贈ります。ここからは気持ちをムジェロに切り替え、次もいいレースを見せたいと思います」
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「楽しいレースではありませんでしたし、15位という結果は、僕らのパッケージの力を正確に表したものではありません。ターン1での接触でフロアの左側に多くのダメージを負ったことに加え、タイムペナルティーを科されことで、僕のレースはほぼ終わってしまいました。グリップを得られず、ダウンフォースも失い、苦しみながらの長いレースになりました。チーム全体にとって厳しいレースウイークとなる可能性はあると思っていましたが、今日の状況はそれに拍車をかけてしまいました。優勝したアルファタウリにとってはとてもいい一日になったので、僕らもとてもうれしいです。僕らは次のムジェロに向けて気持ちを切り替えて取り組んでいかなければなりません」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「今日はすべてが少しずつ悪い方向に行ってしまいました。スタートではクラッチをつないだ瞬間にホイールスピンを喫してポジションを落とし、DRSトレインの中でオーバーテイクも不可能な状況になってしまいました。赤旗中断の後は、リスタートでエンジンに問題を抱え、それを解決しようとしましたが、うまくいかずにリタイアとなりました。この結果には、もちろんがっかりしています。今回のレースは忘れて、初開催となる次戦のエキサイティングなサーキットへと切り替えなければなりません。僕らのレースウイークとはなりませんでしたが、ピエールとアルファタウリがウイークを通じてかなりの速さを発揮し、ここイタリアでとても感動的な結果をつかみ取ってくれたことがうれしいです。彼らは最高のメンバーがそろっていますし、今夜の快挙を楽しんでくれることを願っています」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1イタリアGP / スクーデリア・アルファタウリ
19周目にケビン・マグヌッセン(ハース)が、マシントラブルによってピット入口付近で停止し、セクター3でイエローフラッグが掲示されると、アルファタウリはガスリーをピットへ入れてハードタイヤに交換。
この直後にセーフティカー導入となったが、それと同時に止まっていたマグヌッセンのマシン位置を考慮し、ピットレーンクローズの指示が出された。
このため、セーフティカー導入直後には各車ピットインができず、セーフティカーの後方で隊列ができたころにようやくピットレーンがオープン。各車がタイヤ交換のためピットに向かい、フェルスタッペン、クビアト、アルボンもこのタイミングでピットインした。一方で、一足早くピット作業を終えて隊列についていたガスリーは、後からピットインしたマシンの前に出る形となり、3番手まで浮上した。
セーフティカー解除の直後に、ルクレールが最終コーナーのパラボリカで激しいクラッシュを喫する。幸いにもドライバーは無事だったが、コース脇のバリアを修復する必要が生じたために、レースは赤旗中断となる。この間、各車はタイヤ交換が許可されており、ガスリーは新品のミディアムタイヤ、フェルスタッペンとクビアトはフリー走行で使用したユーズドのミディアムタイヤ、アルボンがハードタイヤに履き替えた。
レースは、各車がグリッドにつくスタンディングスタートで再開され、27周目からのリスタートとなった。3番グリッドのガスリーは、好スタートでストロールの前に出て2番手を確保。さらに、首位のルイス・ハミルトン(メルセデス)は、ピットレーンクローズの中でピットインしたとしてストップ&ゴーペナルティーが科されており、その消化によって後方へと下がる。
こうして、残り26周時点で首位に立ったガスリーは、後続との差を広げながら快走を続ける。また、クビアトも10番手を走行してポイント圏内を確保。一方のレッドブル・ホンダ勢は、フェルスタッペンがパワーユニット(PU)に問題が発生したためにリタイア。アルボンはマシンダメージとトラフィックに苦しんで後方でのレースを余儀なくされていた。
レースが残り15周に差し掛かる頃から、2番手のカルロス・サインツ(マクラーレン)が徐々にガスリーとの差を詰めてくると、最後の数ラップではDRS圏内に入られる。しかし、ガスリーはこのプレッシャー下でもミスなくチェッカーまで走りきり、最後は約0.4秒差でサインツを抑え、見事キャリア初のF1優勝を成し遂げた。この勝利は、ホンダにとってもアルファタウリとの初優勝となる。また、ホンダ PUで勝利を挙げたのは、レッドブルに続きアルファタウリが2チーム目となりますが、2014年に現行のPU規則が導入されて以来、同一メーカーのPUで複数チームが優勝を果たすのは初めてとなる。
チームメイトのクビアトも周りのマシンとバトルを続け、最後は9位にポジションを上げて2ポイントを獲得。アルボンはマシンダメージによって一周あたり2秒ほどのタイムロスが続き、15位でレースを終えている。
次戦は1週間後の9月13日(日)決勝で、F1初開催となるムジェロ・サーキットにて、トスカーナGPとして行われる。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日はスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が本当に素晴らしい優勝を果たしました。トロロッソ時代も含めたアルファタウリとの50戦記念という節目のレース、またチームの本拠地イタリアで、一緒に優勝を祝うことができたことを本当にうれしく感じています。ガスリー選手の非常に安定した力強い走りに加え、チームのレース戦略もきっちりと機能し、我々のPUも含め、全員が力を合わせて努力してきた結果だと思います。キャリア初勝利を飾ったガスリー選手、そしてチームのメンバーにおめでとうの言葉を贈りたいと思います。ホンダとして、ここまで彼らと一緒に歩みを進めてこられたことを誇りに感じています。そしてここまで応援してくれたファンの皆さまに、感謝の言葉を贈ります。一方で、今週末は我々にとってはPUのモード制限に初めて対応するレースとなり、さまざまなことを経験しました。特にアストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手はPUのトラブルによりにリタイアという結果となり、PUとしては厳しい問題も発生してしまいました。ここからこの問題の解析を進めるとともに、今週末のデータ、状況を見直し、来週のムジェロでのレースに備えたいと思います」
本橋正充(ホンダF1 アルファタウリ担当チーフエンジニア)
「本当に、今日の勝利にはアメイジングの一言です。今の気持ちをどう表していいか、言葉が見つかりません。ここまで一緒に歩んできたアルファタウリとの50戦目という記念のレース、そして彼らのホームグランプリで、ここまでずっと苦楽を共にしてきたガスリー選手と一緒に勝利を挙げられたことは、信じられない気持ちです。個人的には、赤旗中断になる前からもしかしたらという気持ちはありましたが、そのためにPUとしても最大限のパワーを送ることができました。今日だけでなく、ここまでの歩みも含めて、チームの全員、ガスリー選手、クビアト選手、そして応援してくれたファンのみなさまに感謝しています。本当にありがとう。そしておめでとう!」
ピエール・ガスリー(アウファタウリ・ホンダ)
「最高です!言葉にならず、信じられない気分です!この1年半、さまざまな苦しいことがありましたが、この結果は予想を超えていました。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダに戻って以来、懸命に取り組んできました。一日ずつ、そしてレースごとに僕らは成長し、少しずつですが強くなってきました。チームは、昨年のブラジルで僕に初表彰台をもたらしてくれましたが、今日は僕らのホームであるイタリアで、しかもモンツァで、ついに初勝利を挙げることができました。僕は決してあきらめませんでしたし、F1で成功するためにすべてを捧げて戦ってきました。そして、今日は最高の一日になりました。首位を走っていたとき、このポジションを失いたくないという強い気持ちがありました。もし2位になっていたら、満足できなかったと思います。簡単ではありませんでしたが、持てる力をすべて出しきり、背後のマシンにスリップストリームを与えないように激しくプッシュしました。最後の5周は特に厳しい戦いだったので、10回はピンチがあったと思いますが、とにかくプッシュしました。タイヤは終わってしまっていましたが、なんとしても勝利をつかみたかったのです。自分がF1レースのウイナーと呼ばれるのは、まだ不思議な気分です。現場と、ファエンツァ、ビスターのファクトリー全員に感謝を贈ります。みんなにとって最高の一日になりました。ファエンツァにある本社メンバーは、ほとんどがイタリア人なので、ここイタリアGPでの優勝は格別なものです。皆さん、本当にありがとうございました」
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「今日はいろいろなことがあったレースでした。ピエールの優勝はとてもうれしく思っていますし、彼とチームにおめでとうの言葉を贈ります。本当に素晴らしい一日になりました。僕自身のレースについては、タイヤ選択とセーフティカーのタイミングを考慮すれば、9位が望みうる最高の結果だったと思います。ピエールとは逆に、今日は僕にとっては戦略が裏目に出てしまったレースになりました。彼がこのチャンスを結果につなげたことは素晴らしいですし、うれしく感じています。同じようなチャンスが自分にめぐって来なかったことは残念ですが、自分自身のレースには満足していますし、いいレースができたとも思っています」
フランツ・トスト(アルファタウリ・ホンダ チーム代表)
「セバスチャン・ベッテル選手とのモンツァでの勝利から12年後に、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダとして再びモンツァで、今度はピエール・ガスリーとその歴史を再現することができました。戦略面で、チームはセーフティカー導入の1周前にピエールをピットインさせるという素晴らしい仕事をしてくれました。この時点では正しいかどうかは分かりませんでしたが、あとから見てみれば、これによりピエールは赤旗中断後に3番手からスタートし、1コーナーでストロール選手をオーバーテイクできたわけなので、完全に正しい判断だったと思っています。その後、ハミルトン選手がペナルティーにより後退したことで、ピエールはトップを走ることになり、後ろから迫るサインツ選手をチェッカーまで抑えきりました。ピエールは非常に素晴らしい仕事をしてくれたと思います。ダニ(クビアト)も、タイヤ交換で若干の不運はありましたが、とても力強いレースをして、ポイント圏内でフィニッシュしました。もう少し遅いタイミングでピットインしたかった部分はありますが、それでもトップ10でレースを終えてくれました。今日の結果は考えうる最高のものですし、本当にうれしく思っています。また、最後にはなりますが、素晴らしいエンジンとチームワークを見せてくれたホンダにも感謝の言葉を贈ります。ここからは気持ちをムジェロに切り替え、次もいいレースを見せたいと思います」
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「楽しいレースではありませんでしたし、15位という結果は、僕らのパッケージの力を正確に表したものではありません。ターン1での接触でフロアの左側に多くのダメージを負ったことに加え、タイムペナルティーを科されことで、僕のレースはほぼ終わってしまいました。グリップを得られず、ダウンフォースも失い、苦しみながらの長いレースになりました。チーム全体にとって厳しいレースウイークとなる可能性はあると思っていましたが、今日の状況はそれに拍車をかけてしまいました。優勝したアルファタウリにとってはとてもいい一日になったので、僕らもとてもうれしいです。僕らは次のムジェロに向けて気持ちを切り替えて取り組んでいかなければなりません」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「今日はすべてが少しずつ悪い方向に行ってしまいました。スタートではクラッチをつないだ瞬間にホイールスピンを喫してポジションを落とし、DRSトレインの中でオーバーテイクも不可能な状況になってしまいました。赤旗中断の後は、リスタートでエンジンに問題を抱え、それを解決しようとしましたが、うまくいかずにリタイアとなりました。この結果には、もちろんがっかりしています。今回のレースは忘れて、初開催となる次戦のエキサイティングなサーキットへと切り替えなければなりません。僕らのレースウイークとはなりませんでしたが、ピエールとアルファタウリがウイークを通じてかなりの速さを発揮し、ここイタリアでとても感動的な結果をつかみ取ってくれたことがうれしいです。彼らは最高のメンバーがそろっていますし、今夜の快挙を楽しんでくれることを願っています」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1イタリアGP / スクーデリア・アルファタウリ