ホンダF1:2020年 第5戦 70周年記念GP 予選レポート
前週に引き続き、シルバーストン・サーキットで開催されている第5戦 F1 70周年記念GPの予選が行われた。ホンダF1パワーユニット勢は力強い走りを見せ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが4番手、アレクサンダー・アルボンが9番手。アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが7番手となり、4台中3台がQ3進出を果たした。
Q1では、アルボンが3番手、フェルスタッペンが4番手、ガスリーが5番手と、3台そろって上位へ進出。
アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは、最終アタック中にターン14のチャペルでわずかにふくらみ、そこでフロアへのダメージを認識。その後のストウ(ターン15)ではコースオフを喫し、これがコース外走行(トラックリミット規定違反)と判定され、このラップのタイムが取り消された。この結果、クビアトは16番手となり、ここでグリッドが確定した。
Q2で上位10台に入り、Q3へ進出すると、ここでベストタイムをマークしたタイヤで決勝レースをスタートしなければならない。このレギュレーションを考慮し、フェルスタッペンはハードタイヤを選択。見事にQ2突破を決め、上位10台の中では唯一のハードタイヤスタートを決めた。
アルボン、ガスリーも進出したQ3では、レッドブル・ホンダの2台が最初のアタックでミディアムタイヤを装着し、最終アタックでソフトタイヤを使用。ガスリーは両アタックともにソフトタイヤで臨んだ。3名とも最終アタックで自己ベストタイムをマークし、フェルスタッペンが4番手、ガスリーが7番手、アルボンが9番手で予選を終えている。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日の予選は、昨日ほどではないものの、27℃とイギリスとしては比較的気温が上がった中でのセッションとなりました。ソフトタイヤがあまり長く持たないということからタイヤの選択が難しい予選となりましたが、そのような中でホンダ PUを搭載する3台がQ3へ進出し、まずまずの予選になりました。Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手は、明日のスタートタイヤを決めるQ2をトップ10中唯一のハードタイヤで通過、Q3でも明日のレースに向けて期待の持てる2列目の4番グリッドを獲得しました。Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は、ここのところの調子のよさを予選結果につなげて今季最高の7番手、9番手のアルボン選手と、コースアウトもあり僅差でQ1落ちとなってしまったクビアト選手とともにマシンに競争力はあると思うので、それぞれ明日のレースでのポジションアップを期待します。PUとしては今日も大きな問題のない一日でした。明日は特にタイヤの使い方など、戦略も含めて難しいレースになると思いますが、PUとしては最大限のパフォーマンスを発揮できるように準備を進めます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「4番手は完璧とは言えませんが、上位のマシンがいい仕事をした結果です。Q3では風の方向が変わり、少しアンバランスな状態になって難しい状況でした。今週は持ち込まれたタイヤのコンパウンドが1段階柔らかくなり、ミディアムタイヤが先週のソフトタイヤですが、気温も上がってレースではあまりよくないと思うので、ハードタイヤでレースをスタートできるのは強みですし、この作戦が気に入っています。今日はハードタイヤでQ3へ進出できるかが一番の課題でした。明日ハードタイヤでスタートすることでどんな恩恵を得られるかは、1周目の状況とセーフティカーの有無に左右されるので分かりませんが、少なくともトップ10の中で唯一ですし、ポジティブに働いてくれればと思います。明日も長いレースになります。僕らにはメルセデスのように予選モードはありませんが、ここまでレースペースでは競争力を発揮できています。スタートがクリーンになることを願っていますし、そうなればいいレースができると思います。目標は表彰台です。最後に、ニコ(ヒュルケンベルク)が、速さを見せられたことをうれしく思っています」
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「素晴らしい土曜日となり、この予選結果はとてもうれしいです。昨日は少し難しい状況がありましたが、チームは昨日から今日にかけて素晴らしい仕事ぶりで、限界までプッシュできるマシンにするため、正しい方向に変更を施してくれました。Q2で4番手、Q3で7番手となり、フェラーリ、マクラーレン、Red Bullのマシンよりも上位につけられたのは、望みうる最高の結果だと思います。ここからは、明日のレースに集中します。見せ場を作る準備はできていますし、持てる全力を出しきり、チームに好結果を持ち帰りたいです」
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「Q3最後の走行までは、気持ちよく走れて、上位を目指せると感じていたのですが、ミディアムからソフトにタイヤを交換すると、マシンバランスがかなり違うように感じました。マシンの感触はよく、最後のラップに期待していたのですが、ガラッと変わってしまいました。もしかしたら風の影響もあるのかもしれません。9番手という結果には満足できません。ソフトタイヤを機能させていたチームもありましたが、僕らは苦戦したので、理由を確認する必要があります。まだ僕自身の中にはタイムを上げられる伸びしろがあるとも思っています。もっとマシンの感触をよくして、ペースを安定させられるはずです。明日は、採れる戦略が複数あるので、面白いレースになるはずです。先週のレースではいいペースがあり、追い上げていけたので、明日のプランはマシンの力を最大限に発揮することです。ポジションを上げて仕事を果たしたいと思います」
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「今日の予選では不運に見舞われました。かなりいいラップを走行していたのに、突風によってターン15でコースオフしてしまい、タイムを失いました。ポジティブな面に目を向ければ、これまで予選で不調でも日曜には巻き返してきたので、このままプッシュし続けていけば、明日はいいレースができて、ポイント争いに絡めるはずです」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1イギリスGP / スクーデリア・アルファタウリ
Q1では、アルボンが3番手、フェルスタッペンが4番手、ガスリーが5番手と、3台そろって上位へ進出。
アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは、最終アタック中にターン14のチャペルでわずかにふくらみ、そこでフロアへのダメージを認識。その後のストウ(ターン15)ではコースオフを喫し、これがコース外走行(トラックリミット規定違反)と判定され、このラップのタイムが取り消された。この結果、クビアトは16番手となり、ここでグリッドが確定した。
Q2で上位10台に入り、Q3へ進出すると、ここでベストタイムをマークしたタイヤで決勝レースをスタートしなければならない。このレギュレーションを考慮し、フェルスタッペンはハードタイヤを選択。見事にQ2突破を決め、上位10台の中では唯一のハードタイヤスタートを決めた。
アルボン、ガスリーも進出したQ3では、レッドブル・ホンダの2台が最初のアタックでミディアムタイヤを装着し、最終アタックでソフトタイヤを使用。ガスリーは両アタックともにソフトタイヤで臨んだ。3名とも最終アタックで自己ベストタイムをマークし、フェルスタッペンが4番手、ガスリーが7番手、アルボンが9番手で予選を終えている。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日の予選は、昨日ほどではないものの、27℃とイギリスとしては比較的気温が上がった中でのセッションとなりました。ソフトタイヤがあまり長く持たないということからタイヤの選択が難しい予選となりましたが、そのような中でホンダ PUを搭載する3台がQ3へ進出し、まずまずの予選になりました。Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手は、明日のスタートタイヤを決めるQ2をトップ10中唯一のハードタイヤで通過、Q3でも明日のレースに向けて期待の持てる2列目の4番グリッドを獲得しました。Scuderia AlphaTauri Hondaのガスリー選手は、ここのところの調子のよさを予選結果につなげて今季最高の7番手、9番手のアルボン選手と、コースアウトもあり僅差でQ1落ちとなってしまったクビアト選手とともにマシンに競争力はあると思うので、それぞれ明日のレースでのポジションアップを期待します。PUとしては今日も大きな問題のない一日でした。明日は特にタイヤの使い方など、戦略も含めて難しいレースになると思いますが、PUとしては最大限のパフォーマンスを発揮できるように準備を進めます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「4番手は完璧とは言えませんが、上位のマシンがいい仕事をした結果です。Q3では風の方向が変わり、少しアンバランスな状態になって難しい状況でした。今週は持ち込まれたタイヤのコンパウンドが1段階柔らかくなり、ミディアムタイヤが先週のソフトタイヤですが、気温も上がってレースではあまりよくないと思うので、ハードタイヤでレースをスタートできるのは強みですし、この作戦が気に入っています。今日はハードタイヤでQ3へ進出できるかが一番の課題でした。明日ハードタイヤでスタートすることでどんな恩恵を得られるかは、1周目の状況とセーフティカーの有無に左右されるので分かりませんが、少なくともトップ10の中で唯一ですし、ポジティブに働いてくれればと思います。明日も長いレースになります。僕らにはメルセデスのように予選モードはありませんが、ここまでレースペースでは競争力を発揮できています。スタートがクリーンになることを願っていますし、そうなればいいレースができると思います。目標は表彰台です。最後に、ニコ(ヒュルケンベルク)が、速さを見せられたことをうれしく思っています」
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「素晴らしい土曜日となり、この予選結果はとてもうれしいです。昨日は少し難しい状況がありましたが、チームは昨日から今日にかけて素晴らしい仕事ぶりで、限界までプッシュできるマシンにするため、正しい方向に変更を施してくれました。Q2で4番手、Q3で7番手となり、フェラーリ、マクラーレン、Red Bullのマシンよりも上位につけられたのは、望みうる最高の結果だと思います。ここからは、明日のレースに集中します。見せ場を作る準備はできていますし、持てる全力を出しきり、チームに好結果を持ち帰りたいです」
アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「Q3最後の走行までは、気持ちよく走れて、上位を目指せると感じていたのですが、ミディアムからソフトにタイヤを交換すると、マシンバランスがかなり違うように感じました。マシンの感触はよく、最後のラップに期待していたのですが、ガラッと変わってしまいました。もしかしたら風の影響もあるのかもしれません。9番手という結果には満足できません。ソフトタイヤを機能させていたチームもありましたが、僕らは苦戦したので、理由を確認する必要があります。まだ僕自身の中にはタイムを上げられる伸びしろがあるとも思っています。もっとマシンの感触をよくして、ペースを安定させられるはずです。明日は、採れる戦略が複数あるので、面白いレースになるはずです。先週のレースではいいペースがあり、追い上げていけたので、明日のプランはマシンの力を最大限に発揮することです。ポジションを上げて仕事を果たしたいと思います」
ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「今日の予選では不運に見舞われました。かなりいいラップを走行していたのに、突風によってターン15でコースオフしてしまい、タイムを失いました。ポジティブな面に目を向ければ、これまで予選で不調でも日曜には巻き返してきたので、このままプッシュし続けていけば、明日はいいレースができて、ポイント争いに絡めるはずです」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1イギリスGP / スクーデリア・アルファタウリ