ホンダF1がレッドブル&フェルスタッペンとタイトルを狙えると考える理由
ホンダF1は、2020年シーズンが開幕すれば、レッドブル、そして、マックス・フェルスタッペンとF1ワールドチャンピオンを獲得する準備は整っている。
1年前、レッドブルとのパートナーシップが開始し、2015年のF1復帰後初めての2チーム供給体制となった頃と比べると、さまざまな面で成長が見られている。ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史は、昨シーズン終了時点での自分たちの立ち位置を見て励まされたと語る。
「全体的には期待を上回ったシーズンになりました。ただ、メルボルンから始まった前半戦は本当にタフな時期で、オーストリアまでは苦戦続きでした。特にモナコでは、期待が高かったのにいい結果を残せなかった。今年はそんなことがないようにしたいですね」
「序盤の苦戦でスロースタートにはなったものの、ホンダの開発はすべてがスケジュール通りに進んでいて、結果も期待通りのものになりました。これが今季のベースになるはずです」
今季は、2017年以来となる、供給チームが全く変わらない年となる。山本雅史は、この継続性がプラスの効果をもたらし、パフォーマンスやリザルトにも影響すると考えている。
「チームの運営体制も昨年の継続になります。テストの間も、ガレージのメンバーはすごくポジティブに見えたし、自信を感じました。だから、シーズンが本当に楽しみなんです。開発にすべてを集中するため、基本的には昨年から体制を変えていません」
プレシーズンテストでは、2チーム合計で1500周以上を走破。しかも、両チームとも、1日あたり平均100周を走行し、合計ラップ数は6日間で11ラップしか違わなかった。この結果が、ベストなプラットフォーム提供を目指して冬の間で開発に注力したものを示している。
「パワーと信頼性は常にバランスを取らなければいけないものですが、まずは信頼性が第一です。それをベースに、両チームがなるべく競争力を得られるようにさらなるパワーを引き出そうと取り組みます」
「昨年の終盤戦はブラジルを筆頭にいいレースができましたし、オフシーズンの開発もとてもスムーズに進みました。だから、マシンがコースへ出るのを楽しみにしていますし、オーストラリアでどんなレースができるのか、期待しています」
「また、テストは、ホンダとしては大きなトラブルが一切なく、F1に復帰して以来の6年間で一番順調でした。両チームともに実際のレースウイークを再現したテストができたこともよかったですね。シーズンに向けていい準備ができたと思います」
では、今シーズンの行方はどうなるのだろう? レッドブルのタイトル争いは現実的な目標なのかも気になるところだ。
「タイトル獲得に向けて、全力を尽くしています。昨年は不運で落としたレースもありましたが、今年はそうした取りこぼしを無くさなければなりません。マックス(フェルスタッペン)は全戦で表彰台に立ちたいと言っていますが、我々としてもその目標をサポートします」
「私の仕事で言えば、やはりチームマネジメントの面ですね。いまの体制はとても効率的ですし、昨年Red Bullとの初年度で、適材適所の人事や効率アップの手法など、学んだことも多くあります」
「そして、昨年からドライバーが4人になり、特にマックス・フェルスタッペンというドライバーと組めているのは大きいです。彼のフィードバックが大いに開発に役立っています。だから、Red Bull、そしてマックスと仕事ができているのはありがたいですね」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、昨年具体的な勝利数を目標に掲げて、事あるごとにそれを発言。それが実際のパフォーマンスにも反映されていった。山本雅史も、ヘルムート・マルコさんの目標と自分の予測は大きく違わないと感じていたようだ。今季、具体的な数字こそ目標にしてはいないが、狙っていくべきレースがあると感じている。
「具体的に何勝という目標は挙げていません。ただ、昨年、マルコさんは5勝を目指すと言っていて、私の見立てでは4勝かなと思っていました。最終的には3勝にとどまりましたが、メキシコのように勝てたけど落としたレースもありました。もしかしたらモンツァもそうだったかもしれない。だから、もっと勝利は挙げられたと思います」
「ホンダとしては、マックスとアレックス(アルボン)がポテンシャル通りの力を発揮して上位でレースができるように、全力を尽くさなければなりません。そうすれば、勝利が見えてくると思います」
「昨年、我々は計11回の表彰台がありました。9つがレッドブル、2つがトロロッソ(現アルファタウリ)です。私の見立てでは、今年は11のサーキットでRed Bull勢にアドバンテージがあると思っています。その11戦にはチャンスがあるわけですから、そのうちどれだけ勝てるかを見ていかなければなりません」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / マックス・フェルスタッペン
1年前、レッドブルとのパートナーシップが開始し、2015年のF1復帰後初めての2チーム供給体制となった頃と比べると、さまざまな面で成長が見られている。ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史は、昨シーズン終了時点での自分たちの立ち位置を見て励まされたと語る。
「全体的には期待を上回ったシーズンになりました。ただ、メルボルンから始まった前半戦は本当にタフな時期で、オーストリアまでは苦戦続きでした。特にモナコでは、期待が高かったのにいい結果を残せなかった。今年はそんなことがないようにしたいですね」
「序盤の苦戦でスロースタートにはなったものの、ホンダの開発はすべてがスケジュール通りに進んでいて、結果も期待通りのものになりました。これが今季のベースになるはずです」
今季は、2017年以来となる、供給チームが全く変わらない年となる。山本雅史は、この継続性がプラスの効果をもたらし、パフォーマンスやリザルトにも影響すると考えている。
「チームの運営体制も昨年の継続になります。テストの間も、ガレージのメンバーはすごくポジティブに見えたし、自信を感じました。だから、シーズンが本当に楽しみなんです。開発にすべてを集中するため、基本的には昨年から体制を変えていません」
プレシーズンテストでは、2チーム合計で1500周以上を走破。しかも、両チームとも、1日あたり平均100周を走行し、合計ラップ数は6日間で11ラップしか違わなかった。この結果が、ベストなプラットフォーム提供を目指して冬の間で開発に注力したものを示している。
「パワーと信頼性は常にバランスを取らなければいけないものですが、まずは信頼性が第一です。それをベースに、両チームがなるべく競争力を得られるようにさらなるパワーを引き出そうと取り組みます」
「昨年の終盤戦はブラジルを筆頭にいいレースができましたし、オフシーズンの開発もとてもスムーズに進みました。だから、マシンがコースへ出るのを楽しみにしていますし、オーストラリアでどんなレースができるのか、期待しています」
「また、テストは、ホンダとしては大きなトラブルが一切なく、F1に復帰して以来の6年間で一番順調でした。両チームともに実際のレースウイークを再現したテストができたこともよかったですね。シーズンに向けていい準備ができたと思います」
では、今シーズンの行方はどうなるのだろう? レッドブルのタイトル争いは現実的な目標なのかも気になるところだ。
「タイトル獲得に向けて、全力を尽くしています。昨年は不運で落としたレースもありましたが、今年はそうした取りこぼしを無くさなければなりません。マックス(フェルスタッペン)は全戦で表彰台に立ちたいと言っていますが、我々としてもその目標をサポートします」
「私の仕事で言えば、やはりチームマネジメントの面ですね。いまの体制はとても効率的ですし、昨年Red Bullとの初年度で、適材適所の人事や効率アップの手法など、学んだことも多くあります」
「そして、昨年からドライバーが4人になり、特にマックス・フェルスタッペンというドライバーと組めているのは大きいです。彼のフィードバックが大いに開発に役立っています。だから、Red Bull、そしてマックスと仕事ができているのはありがたいですね」
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、昨年具体的な勝利数を目標に掲げて、事あるごとにそれを発言。それが実際のパフォーマンスにも反映されていった。山本雅史も、ヘルムート・マルコさんの目標と自分の予測は大きく違わないと感じていたようだ。今季、具体的な数字こそ目標にしてはいないが、狙っていくべきレースがあると感じている。
「具体的に何勝という目標は挙げていません。ただ、昨年、マルコさんは5勝を目指すと言っていて、私の見立てでは4勝かなと思っていました。最終的には3勝にとどまりましたが、メキシコのように勝てたけど落としたレースもありました。もしかしたらモンツァもそうだったかもしれない。だから、もっと勝利は挙げられたと思います」
「ホンダとしては、マックスとアレックス(アルボン)がポテンシャル通りの力を発揮して上位でレースができるように、全力を尽くさなければなりません。そうすれば、勝利が見えてくると思います」
「昨年、我々は計11回の表彰台がありました。9つがレッドブル、2つがトロロッソ(現アルファタウリ)です。私の見立てでは、今年は11のサーキットでRed Bull勢にアドバンテージがあると思っています。その11戦にはチャンスがあるわけですから、そのうちどれだけ勝てるかを見ていかなければなりません」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / マックス・フェルスタッペン