ホンダF1
スペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットで開催中の第1回公式テストは、最終日の3日目を終えた。3日目はアルファタウリ・ホンダ、レッドブル・レーシングともにドライバーがマシンをシェアして走行し、さらなる周回を重ねることができた。

レッドブル・レーシングは、午前のセッションをマックス・フェルスタッペン、午後はアレクサンダー・アルボンが担当。フェルスタッペンが86周、アルボンが83周と計169周を走行し、多くのデータを収集した。

アルファタウリ・ホンダも、午前のダニール・クビアトが62周、午後にピエール・ガスリーが59周を走行。今日は赤旗による中断が4回あったものの、計121周と走行距離を伸ばすことができた。

第2回テストまで4日間を挟むが、この期間を今週集まった多くのデータの解析に費やし、来週のテストでさらなる改善を図る。

田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「2020年のプレシーズンテスト3日目の今日も、両チームとも大きな問題なく多くの周回を重ねることができました。午前中はクビアト選手、午後はガスリー選手がドライブしたアルファタウリ・ホンダ はトータル121周、同様にランチブレイクでドライバーを交代したレッドブル・レーシングは午前がフェルスタッペン選手、午後はアルボン選手が担当し、合計169周を周回しました。今日はアルファタウリ・ホンダがPUの最適化を継続、一方のレッドブル・レーシングはレースシミュレーションに取り組み、多くのデータを収集しています。今日でテスト1が終了となり、これでオフシーズンに走行可能な6日のうち半分を終了しました。この3日間は天気もよく、赤旗による中断が比較的少なかったため、大きなトラブルもなく十分走り込むことができました。ホンダとしてトータルで855周、3980kmを走行し、我々にとって有意義なテスト前半になりました。ここから来週水曜のテスト2の開始まで4日を挟みますが、日本、イギリス、スペインにいるエンジニアたちにとっては、さらなる改善に向けて膨大なデータを分析する多忙な日々が続きます」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
「今日も周回を重ねることができました。テスト1週目は、マシンの理解を深めようと取り組んでいるので、とても重要なことです。まだラップタイムにはこだわっていません。まずは、マシンのすべてを確認しながらテストをして、各所がきちんと機能するか、そして信頼性はどうかを見極めることに注力しています。とてもいいテストになりましたし、マシンの感触はずっとよかったです。まだ学ぶことは多くありますが、1周目終了時点としては文句なしに満足しています」

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・レーシング)
「今週は信頼性の確認とシステムチェックを最優先に行い、すべてがスムーズに進みました。マシンの感触はよく、トラックに出るたびにどんどん改善されていきました。今はこのマシンでの走行経験を重ねていき、メルボルンに備えてパフォーマンスを上げることのみに集中しています。昨年と比べると競争力があると感じていますし、確実に前進できています。全力で作業を進めてきたので、来週の第2回テストに向けた準備はできたと思います」

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「走行を重ねてテスト項目をこなせたので、とてもポジティブなセッションになりました。ロングランプログラムを完了することができましたが、残念ながら後半は少し遅れが出てパフォーマンスランを完了できませんでした。ただ、ダニールが午前のプログラムでカバーしていたので、それほど大きな問題ではありませんでした。この3日間はチームにとって実りあるものになりました。来週のテストに向けて解析しなければならないことが多くあります。そういう意味では、一層のパフォーマンスを期待できそうです」

ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「今日は半日だけの走行だったので、あっという間に終わってしまった感じですが、できる限りの走行を行い、生産的な一日になりました。高いレベルの内容でテストを行いましたし、多くのラップを周回できたので満足しています。ここからは分析を開始し、来週の第2回テストに備えます。マシンには競争力を感じていますが、まだセッティングは途上です。ただ、昨年のこの時期に比べると前進できていると感じます。ここからどれだけ改善できるのか、どこまで行けば十分なのかを見極めるのは難しいですが、ここからもロングランとショートランの両面でマシンから最大のポテンシャルを引き出すための作業を続けます」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1