ホンダ、2020年F1エンジン『RA620H』はスリムなリアエンドを実現?
ホンダの2020年F1エンジン『RA620H』は内部フローを変更することで、レッドブルの2020年F1マシン『RB16』はより“スリム”なリアエンドを持つことになるとLa Gazzetta dello Sport は報じている。

2015年にマクラーレンのエンジンパートナーとしてF1復帰したホンダだが、複雑なパワーユニット時代に1年遅れで参入したことも響き、そのエンジンは信頼性に欠け、パフォーマンスもライバルに劣るものだった。

しかし、2017年にむけてホンダはF1エンジンの設計コンセプトを一新。ライバルに追いつくための基盤を整えた。

2018年にトロロッソとのパートナーシップを開始したホンダF1は、シーズンを通して実験の場を与えられ、2019年からレッドブルにも供給を拡大。開幕戦で11年ぶりの表彰台を含め、13年ぶりの勝利とポールポジション、28年ぶりの1-2フィニッシュと、2015年にF1に復帰して以降での最高のシーズンを過ごし、シーズン中の3回のアップデートでメルセデスやフェラーリと戦えるF1エンジンへと進化した。

2020年はF1レギュレーションに変更はないため、レッドブル・ホンダ RB16に見た目上の大きな変化は見られないとLa Gazzetta dello Sport は報道。

ホンダは、昨年型のパワーユニットで ERSラジエーターをエアボック上に配置する革新的なレイアウトを導入。2020年F1エンジン『RA620H』は大きな変更はないものの、ホンダとレッドブルの密接な協力体制によって内部フローが変更され、レッドブル。ホンダ RB16は、エイドリアン・ニューウェイが得意とする“スリム”なリアエンドを持ったマシンに洗練されるという。

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2020年型のF1エンジンが通常よりも早くベンチテストで稼働していることを明らかにしている。

「通常よりも14日早くエンジンがテストベンチで稼働しているのは初めてのことだ」とヘルムート・マルコは説明。

ヘルムート・マルコは、ホンダのF1エンジンはメルセデスと対等に戦えるまで進歩しており、2020年のF1タイトル争いではフェラーリではなくメルセデスがライバルになると考えている。

「シーズンの最後の3分の1では我々はフェラーリに先んじていた。特にエンジンに関しては、フェラーリに以前のような優位性はなかったように思う」とヘルムート・マルコは語る。

「ホンダF1は約束を果たしただけでなく、それをはるかに超えていた。彼らはメルセデスとほど同等であり、予選でわずかに欠けているだけだ。だが、ホンダはその小さなステップを果たすことができると確信している」

「序盤からタイトルを争えるマシンを作れるかどうかは我々にかかっている。我々はRB16をこれまでよりも早くに仕上げており、見通しは良さそうだ」

「我々のメインのライバルはメルセデス、特にルイス・ハミルトンになる。彼はほど完璧なドライバーであり、現時点でのベストドライバーだと認めなければならない。だが、我々のマックス・フェルスタッペンも負けていない」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング