山本尚貴、F1を経験して次のレベルを目指すも「インディカー参戦はない」
ホンダが支援する山本尚貴は、将来的にモータースポーツの活動範囲を広げたいと考えているが、インディカーへの参戦は考えていないと語る。

2018年にスーパーフォーミュラとSUPER GTの国内2冠を達成した日本人トップドライバーの山本尚貴(31歳)は、昨年、F1日本GPの金曜フリー走行1回目にトロロッソ・ホンダをドライブし、F1グランプリ週末デビューを果たした。

ピエール・ガスリーに代わって走行を行った山本尚貴は、レギュラードライバーのダニール・クビアトに0.1秒差と印象的なパフォーマンスを示して評価を受けたが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、山本尚貴がF1でフルタイムのレースシートには適合していないと明らかにしている。

ホンダが支援するドライバーとして、山本尚貴はホンダが海外で活動しているインディカーをテストする可能性がある。しかし、山本尚貴はインディカーは“危険”が伴うカテゴリーだと考えている、インディカーへの参戦は考えていないと語る。

「国内のレース、スーパーフォーミュラ、SUPER GTでドライブするなら、もっと多くのタイトルを獲得したいと思っています」と山本尚貴は語る。

「でも、今年F1マシンを運転してみて、世界選手権のレースの感触は本当にいいものでした。だから、チャンスがあれば、もっと高いレベルのライバルと対戦したいです。チャンスがあれば、再びF1カーをドライブしたいですね」

「インディカーもドライブしていみたいと思っています。しかし、現時点ではインディカーでのレースには興味はありません。F1に次ぐ、非常に競争力のあるシリーズですが、一方で非常に危険なカテゴリです」

「もし、それがロードコースとストリートコースだけなら、間違いなくドライブするでしょう。しかし、オーバルは…私には家族がいますし、あまりにもリスクが高いです。現時点ではインディカーでレースをしたいとは思っていません」

山本尚貴は、ル・マン24時間レースに関心を持っているが、ホンダが関与していないことが大きな障害になると認める。

「多くのドライバーからル・マン24時間は素晴らしいレースで、チャンスがあるならドライブするべきだと聞いています」と山本尚貴は語る。

「なので、試していたいとは思ってっています。LMP1の最大の問題は、トヨタだけで、他のメーカーがいないことです」

2019年、山本尚貴はSUPER GTでジェンソン・バトンと再びチームクニミツでマシンを共有した。山本尚貴は、ジェンソン・バトンが海外での日本のレース、ドライバーの認知度を高めてくれたことに感謝していると語る。

「ジェンソンのおかげで僕のプロフィールは高くなりました。また、トロロッソのF1を試すチャンスを得た理由の1つはジェンソンです」と山本尚貴は語る。

「ジェンソンは日本のレースと日本のファンに多くのものをもたらしました。彼は世界中に多くのファンがいます。彼は日本のドライバー、特にホンダのドライバーの地位を高めてくれたと思います」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / インディカー