ホンダF1にとってフェルナンド・アロンソの名前はいまだ“禁句”
ホンダF1とフェルナンド・アロンソとの間にできた溝はそう簡単に埋まることはなさそうだ。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ホンダにとってフェルナンド・アロンソとの名前を“禁句”だと語る。
フェルナンド・アロンソは、マクラーレンがタイトル奪還を目指してホンダをF1に復帰させた2015年に“マクラーレン・ホンダ”のプロジェクトに加入。しかし、3年間で一度も表彰台に上がることなく、マクラーレンとホンダのパートナーシップは3年で終焉を迎えることになった。
他のメーカーよりも1年遅れでV6ターボハイブリッドでの実戦となったとホンダのF1エンジンは信頼性問題も多発。お世辞にも競争力があるものとは言えば、フェルナンド・アロンソは辛辣なコメントでホンダを批判し始めた。2017年にホンダの母国レースである鈴鹿サーキットでのF1日本GPでの「GP2エンジン!」という無線は今でも悪しきイメージを引きずっている。
また、マクラーレンとホンダF1との最終年となった2018年のプレシーズンテストでは「このような走行はあまりに危険だ。リアのバランスは酷い。ドライバビリティはまったく駄目だ。このようなテストはやっていけない。本当に酷いエンジンだ。酷いパワーユニットだ」と酷評している無線がドキュメンタリー『GRAND PRIX Driver』で公開されている。
フェルナンド・アロンソは、2018年末にF1を離れたが、その直後から復帰にまつわる噂が報じられている。
今年7月にはフェルナンド・アロンソ側からレッドブル・ホンダにアプローチがあったことが報じられたが、その際にレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは“ホンダにとって完全に出入り禁止”のためにありえないと語っていた。
今週、その詳細が明らかになり、F1のオーナー企業であるリバティ・メディアがレッドブル・ホンダにフェルナンド・アロンソのための空きシートがないかを打診してきたことが明らかになった。
ヘルムート・マルコは、フェルナンド・アロンソを起用しないのはホンダが原因であることを改めて明らかにしている。
ヘルムート・マルコは「すぐにアロンソは必要ないと言った」と Auto Bild にコメント。
「我々のエンジンパートナーがホンダであることも機能しない原因だ。彼らはアロンソという名前を聞いただけで身の毛がよだつ」
ホンダとフェルナンド・アロンソとの関係悪化はF1だけにとどまらない。インディカーでもホンダはアロンソのマシンにエンジンを供給することを拒否している。
昨年のインディ500にマクラーレンと挑戦した際、フェルナンド・アロンソはシボレー製のエンジンを走らせたが、それはホンダがチームとドライバーのどちらにもエンジンを与えることを拒否したからだ。
また、マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンが、2020年のインディカー・シーズンへの参戦にむけてアンドレッティ・オートスポーツと提携することを申し出たとき、ホンダはエンジンを搭載することを拒否している。
2020年にフェルナンド・アロンソはインディ500に再挑戦する意思を示しており、アンドレッティかマクラーレンが現実的なオプションだと考えられている。
だが、マイケル・アンドレッティは、2020年のインディ500参戦についてフェルナンド・アロンソと交渉しているが、実現するにはホンダという大きなハードルがあることを認める。
「彼は自分が何をやりたいかを決めなければならない。まだマクラーレンと参戦する可能性もある。他にもいろいろとある。可能性はあるが、良い可能性ではない」とマイケル・アンドレッティはホンダについて言及している。
今シーズン、ホンダのF1エンジンはレッドブルとともにF1復帰後初勝利を挙げ、3勝、9回の表彰台、3回の予選ベストタイム、3回のファステストラップを記録。フェルナンド・アロンソは、ホンダF1が競争力をつけているのを見るのは嬉しいことだと語っている。
ファンからホンダの活躍をどう思っているかと質問されたフェルナンド・アロンソは「とても良い改善だ!」と答えた。
「プログラム序盤に苦しんでいたスタッフ全員が今どんどん競争力をつけているのを見るのは嬉しいことだ。ルノーもそうだ」
「両社ともとても良い前進を果たしていると思うし、スポーツは今後数年でその恩恵を受けることになるだろう」
しかし、今後、フェルナンド・アロンソのレーシングスーツとマシンにホンダのバッチが掲載されることはないかもしれない。
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / フェルナンド・アロンソ
フェルナンド・アロンソは、マクラーレンがタイトル奪還を目指してホンダをF1に復帰させた2015年に“マクラーレン・ホンダ”のプロジェクトに加入。しかし、3年間で一度も表彰台に上がることなく、マクラーレンとホンダのパートナーシップは3年で終焉を迎えることになった。
他のメーカーよりも1年遅れでV6ターボハイブリッドでの実戦となったとホンダのF1エンジンは信頼性問題も多発。お世辞にも競争力があるものとは言えば、フェルナンド・アロンソは辛辣なコメントでホンダを批判し始めた。2017年にホンダの母国レースである鈴鹿サーキットでのF1日本GPでの「GP2エンジン!」という無線は今でも悪しきイメージを引きずっている。
また、マクラーレンとホンダF1との最終年となった2018年のプレシーズンテストでは「このような走行はあまりに危険だ。リアのバランスは酷い。ドライバビリティはまったく駄目だ。このようなテストはやっていけない。本当に酷いエンジンだ。酷いパワーユニットだ」と酷評している無線がドキュメンタリー『GRAND PRIX Driver』で公開されている。
フェルナンド・アロンソは、2018年末にF1を離れたが、その直後から復帰にまつわる噂が報じられている。
今年7月にはフェルナンド・アロンソ側からレッドブル・ホンダにアプローチがあったことが報じられたが、その際にレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは“ホンダにとって完全に出入り禁止”のためにありえないと語っていた。
今週、その詳細が明らかになり、F1のオーナー企業であるリバティ・メディアがレッドブル・ホンダにフェルナンド・アロンソのための空きシートがないかを打診してきたことが明らかになった。
ヘルムート・マルコは、フェルナンド・アロンソを起用しないのはホンダが原因であることを改めて明らかにしている。
ヘルムート・マルコは「すぐにアロンソは必要ないと言った」と Auto Bild にコメント。
「我々のエンジンパートナーがホンダであることも機能しない原因だ。彼らはアロンソという名前を聞いただけで身の毛がよだつ」
ホンダとフェルナンド・アロンソとの関係悪化はF1だけにとどまらない。インディカーでもホンダはアロンソのマシンにエンジンを供給することを拒否している。
昨年のインディ500にマクラーレンと挑戦した際、フェルナンド・アロンソはシボレー製のエンジンを走らせたが、それはホンダがチームとドライバーのどちらにもエンジンを与えることを拒否したからだ。
また、マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンが、2020年のインディカー・シーズンへの参戦にむけてアンドレッティ・オートスポーツと提携することを申し出たとき、ホンダはエンジンを搭載することを拒否している。
2020年にフェルナンド・アロンソはインディ500に再挑戦する意思を示しており、アンドレッティかマクラーレンが現実的なオプションだと考えられている。
だが、マイケル・アンドレッティは、2020年のインディ500参戦についてフェルナンド・アロンソと交渉しているが、実現するにはホンダという大きなハードルがあることを認める。
「彼は自分が何をやりたいかを決めなければならない。まだマクラーレンと参戦する可能性もある。他にもいろいろとある。可能性はあるが、良い可能性ではない」とマイケル・アンドレッティはホンダについて言及している。
今シーズン、ホンダのF1エンジンはレッドブルとともにF1復帰後初勝利を挙げ、3勝、9回の表彰台、3回の予選ベストタイム、3回のファステストラップを記録。フェルナンド・アロンソは、ホンダF1が競争力をつけているのを見るのは嬉しいことだと語っている。
ファンからホンダの活躍をどう思っているかと質問されたフェルナンド・アロンソは「とても良い改善だ!」と答えた。
「プログラム序盤に苦しんでいたスタッフ全員が今どんどん競争力をつけているのを見るのは嬉しいことだ。ルノーもそうだ」
「両社ともとても良い前進を果たしていると思うし、スポーツは今後数年でその恩恵を受けることになるだろう」
しかし、今後、フェルナンド・アロンソのレーシングスーツとマシンにホンダのバッチが掲載されることはないかもしれない。
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / フェルナンド・アロンソ