ホンダ
ホンダF1は、レッドブル・レーシングとスクデーリア・トロ・ロッソとともに2019年のF1世界選手権 第14戦 イタリアGPに挑む。

F1ベルギーGPとの連戦で開催されるF1イタリアGP。舞台となるモンツァ・サーキットは、フェラーリの聖地としても知られて、ティフォシがスタンドを赤に染め、独特な雰囲気を作り出す。超高速サーキットであるモンツァは、スロットル全開率75%を誇るエンジンパフォーマンスが物を言うパワートラックだ。

ホンダF1は、今大会で“スペック4”エンジンをマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)にも投入。2人ともペナルティーで後方からのスタートになる。

田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「先週のベルギーGPに続き、今週はヨーロッパラウンド最後のレースとなるイタリアGPに向かいます。レースが行われるモンツァ・サーキットは、ベルギーGPの舞台となったスパ・フランコルシャンと同じく長い歴史を持つとともに、高速サーキットして知られています。イタリアを拠点とするRed Bull Toro Rosso Hondaにとってはホームレースになります。PUとしては、スペック4を今回はフェルスタッペン選手とガスリー選手にも投入します。2人ともそれによるペナルティーで後方からのスタートになりますが、力強いレースを期待しています。我々としては、先日のベルギーGPで収集したデータを分析し、セッティングを煮つめていきます。スペック4のパフォーマンスを最大限引き出し、スパでの3台入賞といういい勢いを維持しながら、いいレースができればと思います」

マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
「スパではさまざまな感情が去来する週末となりましたし、色々考えてしまう部分はありましたが、2週連戦でそのままレースウイークに入っていけることはうれしく思います。モンツァは超高速コースで、ドライブするのは楽しいですが、僕らにとっては、スパ同様にチャレンジングで相性のよくないサーキットになります。僕にとっては、高速セクションは楽しいですし、最終コーナーをきれいに曲がるのは簡単ではないですが、気分はとてもいいものです。モンツァには長い歴史があり、集まるファンも年間で一番といえるほど情熱的です。グランドスタンドは赤で染まると思いますが、オレンジ軍団もサーキットで僕らを目一杯応援してくれればうれしいです」

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「モンツァでのレースを楽しみにしています。ゴーカート時代には2年間イタリアに住んでいたので、友達もたくさんいます。先週末はいろんなことがありすぎて、記憶が少しあいまいになっています。僕が淡々として見えたのも、それが理由のひとつかもしれません。レースウイークがいつの間にか終わっていたような感じもあったので、振り返る時間をきちんと取り、チームとともに何をすべきかを確認します。5位というのは素晴らしい結果でしたが、まだ課題と改善点があるので、今週末に向けた‘宿題’をきちんとこなして、マシンの理解を深められるようにしていきます。モンツァでは、スパでの取り組みをそのまま継続することになります。引き続き、できる限り多くを学んでいきたいと思います。スパとモンツァが連戦になっているので、日曜にレースを終え、水曜にシミュレーターへという流れで動くことができ、記憶が鮮明なままレースウイークに臨めます。思い出す時間が不要になるのは、いいことです。僕自身としては、今回はもっと予選での走りにフォーカスしていくことになると思います。予選アタックは楽しいのですが、スパではペナルティーが決まっていて、レースでの走りに重きを置いていました。僕らにとってモンツァは相性がいいとは言えませんが、今回はマシンの経験があるので、FP1はもう少しスムーズに進められるはずです。また、先週、サーキットに着くまではチームメンバーのほとんどを知りませんでしたが、みんなとてもフレンドリーで、最高の雰囲気でしたし、どうやって仕事を進めていくのかも理解できました。さらに、先週と違って耳に入ってくる雑音や忠告なども減るでしょうから、より穏やかにレースウイークを迎えることができるはずです。現場ではドライビングに関することに集中したいですからね。課題はありますが、F2では昨年3位になっていますし、ポールポジションとも0.1秒差だったので、大失敗はしないはずです」

ピエール・ガスリー (トロロッソ・ホンダ)
「悲劇から数日が経ちましたが、アントワーヌ(ユベール選手)のことを考えない日はありません。今週末は再び前を向き、レースに全力を注ぎます。モンツァは歴史があり、好きなサーキットです。高速サーキットで、F1マシンで走るとアドレナリンが吹き出します。過去には名レースが繰り広げられました。僕が得意としているサーキットで、昨シーズンの予選では競争力がないと思われている中でトップ10に入ることができました。レースは苦しい展開になってしまいましたが、ともかく今週末を迎えるのが楽しみです。今回はPUをアップデートするため、グリッドペナルティーにより後方スタートになりますが、決勝に照準を合わせてセッティングを進め、そこから上位を目指します。コーナー数が少なくシンプルなサーキットで、スピードを出すためにダウンフォースを抑えるので、それがレースを難しくします。時速350~360kmからハードブレーキでコーナーに進入する形になりますが、アスカリ、レズモ、パラボリカのコーナーはマシンがスライドしやすく、ドライバーにとっては挑戦しがいがあって楽しいコーナーです。また、モンツァはスリップストリームのチャンスが多く、エキサイティングなバトルが展開されます。そして、イタリアGPはScuderia Toro Rossoにとっても、イタリアに生活の拠点を移している僕にとってもホームレースになります」

ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
「スパでの週末は、レースに関わるすべての人にとって辛いものでした。一方で、僕自身については日曜の決勝で、後方スタートから7位でフィニッシュできました。モンツァはスパと同じパワーサーキットなので、期待を持っています。イタリアGPはチームにとってホームレースですし、人生の大半をイタリアで過ごしている僕にとっても重要です。11歳のころからイタリアに住み、学校に通いながらカートチームに所属していました。20歳になるまでの10年間をイタリアで過ごしましたので、たくさんの友達がいますし、人生の大半をここで過ごしたともいえます。昨年もフェラーリで仕事をしましたし、僕にとっては大きな意味を持つ場所です。まだ子供だった僕にとって、イタリア行きは冒険でした。ロシアと違い、イタリアでは毎週のようにカートレースが行われていて、レーサーになる夢を叶えるために、イタリア行きは必須でした。大きな決断でしたが、両親が代わる代わるイタリアに来て面倒を見てくれました。僕はF1ではモンツァでいい成績を収められていません。しかし、ジュニア時代には何度も優勝していますし、走りがいのあるコーナーがあって好きなサーキットです。スパを走り終えて、まだまだ上位で戦えると確信していますし、新しいPUがそれを手助けしてくれるでしょう。シケイン、そしてレズモやパラボリカの高速コーナーの攻略がいいラップタイムのカギになります。コーナー数が少ないので、すべてが重要です」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / トロロッソ / F1イタリアGP