F1 ホンダ
ホンダは、レッドブル・レーシングとスクデーリア・トロ・ロッソとともに2019年のF1世界選手権 第5戦 スペインGPに挑む。

第5戦目を迎え、チームは計8日間のシーズン前テストを行ったスペインに戻ってくる。1991年にカタルニア・サーキットがF1カレンダーに加わって以来、欠かすことができない場所になっている。テストだけでなく、シミュレーターでもよく使われていて、カレンダーの中でも特にテクニカルなサーキットとして知られている。

昨年はFP3でのクラッシュがあり、1台しか予選を走ることができなかった。そして、決勝ではピエール・ガスリーがターン3でのクラッシュに巻き込まれてしまったため、残り1台での戦いになった。

緩やかなハイスピードコーナーがタイヤを酷使するが、他のサーキットほどPUのパワーにレース結果が直結しない。チームはいい結果を残すために全力を尽くす。

田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「開幕から続いた欧州外での『フライアウェイレース』がいったん終わり、今回から伝統のF1ヨーロッパラウンドが始まります。その初戦、スペインGPが行われるカタルニア・サーキットは、約1kmのストレートに高速コーナー、低速コーナーが組み合わされたバラエティーに富んだレイアウトで構成されるため、シャシー開発においてよくベンチマークとしても使われる場所です。今年もシーズン前のウインターテストで訪れましたが、例年各チームが大幅なアップデートを持ち込むことも多く、中盤戦に向け戦闘力の構図が変化することも考えられます。我々としてもオフシーズンテストのデータ、ここまで戦ってきたレースのデータを見直し、最善の準備をして臨みたいと思います」

マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
「ヨーロッパに戻り、バルセロナでのレースに臨みます。ここは、僕がF1初優勝を飾ったコースですから、常に特別な気持ちになります。全チームにとってプレシーズンテストの舞台でもあるので、その時の経験がセットアップに役立ってくれればと思います。もちろん、テスト時とは気温が異なるでしょうし、どのチームも新パーツを持ち込むと思うので、僕らの競争力がどうなるのか、興味深い週末になるでしょう。複数の高速コーナーを含む、チャレンジングなサーキットですし、僕の故郷オランダからも近いので、グランドスタンドには大勢のファンが詰めかけてくれるはずです。最大限の成果を出し、チャンピオンシップで首位との差を縮めていければと思います」

ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
「バルセロナはヨーロッパラウンド、すなわちシーズン中盤戦の開幕となるので、見どころあるレースです。また、ジュニア時代を含めて、僕が今まで一番多く走ったコースですし、テストもしていますから、みんなよく知っているサーキットでもあります。このスペインでは、アップグレードも投入され、全チームがどのくらい進歩しているかが分かるので、とてもワクワクするグランプリです。チームとしては、このサーキットで常に好成績を残しているので、どんなパフォーマンスができるか、僕もワクワクしています。また、スペインのファンはとても情熱的ですから、多くの人に来てもらって、大観衆の中でレースができればと思います。そして、フランスからも近いので、地元から来てくれる人も多いでしょう。たくさんの声援を受けて、グランドスタンドで自国のフラッグが見られるのはとてもいい気分でしょうし、とてつもない後押しになります!」

アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「F1カレンダーの中でバルセロナは、僕が他カテゴリーで一番多く経験したサーキットです。ジュニアフォーミュラでも多くのレースが開催されていますし、昨年のF2ではポールポジションを獲得しており、楽しめるコースです。また、ウインターテストでの経験も、大いに役立つと思います。2月のテストと現在とでどのようにフィーリングが異なるか見られるのを楽しみにしています。テストの時にはどの程度やれるのか予測がつきませんでしたが、開発プランが進み、今回はマシンにアップグレードも投入されるので、本当に楽しみに思っています。僕らの目標は安定的にトップ10入りすることです。ウインターテストではいい走りができていたので、その勢いが維持できていることを願っています。バクーでは、ホンダのPUがアップグレードされ、レースでも今までとの違いが見えたので、ここスペインでもパフォーマンス向上につながると思います。中団の戦いはとても僅差なので、見どころの多いレースウイークになると思います。そして、ヨーロッパラウンドが始まり、家からの移動距離が短くなることも嬉しく思っています。シーズンが始まって、僕はまだ5日くらいしか自宅で過ごしていませんから(笑)」

ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
「バルセロナは誰もがよく知るサーキットですが、だからと言ってドライビングやセットアップが簡単というわけではありません。ここでマシンをあわせこみ、いいラップをまとめるのは本当に大変なんです。僕らのマシンがどのくらいのパフォーマンスを発揮できるか、楽しみにしています。プレシーズンテストがよかったことは事実ですが、チャレンジすべきことが少なくなったということではありません。すべてがうまくいき、レースを含めた全セッションで競争力を発揮できればと願っています。今季ここまで、予選でいい時と、レースでいい時が分かれていましたから、今回は両方うまくいく週末にしなければなりません。セッションごとに風や気温が変化しやすく、それがマシンの挙動に大きな影響を与えるので、フラストレーションのたまるコースと言えます。また、みんながよく知っているサーキットですから、ドライバーやチーム間の差はとても小さくなると思います。すべての面で完璧なパフォーマンスを発揮する必要があります。さまざまなタイプのコーナーが揃っているチャレンジングなコースなので、すべてのコーナーでマシンのパフォーマンスを向上させなければなりません。全チームが今回のレースへアップグレードを持ち込むはずです。僕らのアップグレードがうまく機能し、パフォーマンスが上がってくれることを願っています。レースごとにしっかりと取り組んでいくのみです」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1