ルイス・ハミルトン F1終盤の赤旗判断に裁量拡大を提案「ファンのためになる」

この発言は、マックス・フェルスタッペンのクラッシュによってセーフティカー決着となった2026年F1イギリスGPを受けたもの。ハミルトンは、ファンにとってより見応えのあるレースを実現するためには、終盤の赤旗運用に柔軟性を持たせることも選択肢のひとつだとの考えを語った。
ルイス・ハミルトンは、F1ベルギーGPを前に、レース終盤でセーフティカーのまま決着する展開を避けるため、FIAレースディレクターに赤旗を掲示する裁量をより与える案に前向きな考えを示した。
この発言は、マックス・フェルスタッペンのクラッシュによってセーフティカー決着となった2026年F1イギリスGPを受けたもの。ハミルトンは、ファンにとってより見応えのあるレースを実現するためには、終盤の赤旗運用に柔軟性を持たせることも選択肢のひとつだとの考えを語った。
「ファンに最高のレースを届けられる」
レース終盤に赤旗を掲示し、最後をグリーンフラッグ下で争わせるためにレースディレクターへより大きな裁量を与えることについて質問されたハミルトンは、メディアに対して次のように語った。
「そうだね、間違いなくそう思う」
「オーストラリアでもそういうことがあったし、あれは本当に最高のレースのひとつだった。もちろん自分がトップを走っている立場なら歓迎できないかもしれないけど、ファンにとっては最高のレース体験になる」
「これまでも実際にそういう判断は行われてきた。だからセーフティカーのままレースが終わるのは、僕としても残念だ」
「マシンに乗っているドライバーとしても残念に思うし、アスリートとしてもそう感じる。だからファンがどんな気持ちだったかは想像できるよ」
議論の発端となったシルバーストンの結末
この議論のきっかけとなったのは、前戦イギリスGP終盤の出来事だった。
レース終盤、フェルスタッペンがクラッシュしたことでセーフティカーが導入され、多くの関係者は51周終了時点でセーフティカーが退去し、最後の1周をレーシングスピードで争う展開になると予想していた。
しかし実際には、競技規則に従ってセーフティカーは52周終了時までコース上に留まり、シャルル・ルクレールは追い抜きのないままトップチェッカーを受けた。
FIAはその後、51周終了時に表示された「Safety Car in this Lap」のメッセージはソフトウェアエラーによるものだったと説明している。

過去にも赤旗再スタートで劇的な決着
F1では近年、レース終盤に赤旗が掲示され、再スタートによって劇的な決着が演出されたケースもある。
2021年アゼルバイジャンGPでは、首位を走行していたフェルスタッペンがタイヤバーストでクラッシュしたことを受けて赤旗が提示され、スタンディングスタートによる2周のスプリント勝負が行われた。この際、ハミルトンは1コーナーでロックアップを喫し、大きく順位を落としたことでも知られている。
また2023年オーストラリアGPでは、ケビン・マグヌッセンのクラッシュによるデブリ回収のため終盤に赤旗が掲示され、残り2周で再スタートが実施された。しかし1コーナーで多重クラッシュが発生し、再び赤旗中断となった後、最終ラップはセーフティカー先導で終了した。
今回のハミルトンの発言は、こうした過去の事例を踏まえたうえで、ファンにとってより見応えのあるレースを実現するために、終盤の赤旗運用について議論する余地があるとの考えを示したものだ。
カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ / FIA(国際自動車連盟)
