ルイス・ハミルトン F1イタリアGP予選「ティフォシの力に後押しされている」

モンツァで5番手タイムを記録したが、オランダGP前の黄旗無視による5グリッド降格ペナルティの影響で、決勝は10番グリッドからのスタートとなる。
夏休み前のハミルトンはスパで2戦連続Q1敗退、ハンガリーでは周回遅れでノーポイントに終わるなど苦しいレースが続いていた。だがモンツァの予選後、彼は前向きな姿勢を示した。
「間違いなく、本当に本当に僕たちが、特に僕のガレージ側で成し遂げてきた進歩にすごく満足している。間違いなく以前よりずっと安定している。先週もそうだったし、今週はさらにそうだ。僕たちは0.1秒差以内で戦えている。とにかく努力を続ける必要があるけど、進歩を実感している」とハミルトンは語った。
ハミルトン「言葉にできない」フェラーリ初のホームGP
フェラーリの本拠地モンツァは、熱狂的なティフォシがスタンドを埋め尽くす特別な舞台だ。ハミルトンは母国以外で初めて迎える「ホームGP」の雰囲気に圧倒されている。
「フェラーリでここにいるのは本当に素晴らしい。正直、言葉にならない。ファンは本当に美しい。水曜からずっとエネルギーにあふれている。すでに何千人も集まっていて、ミラノ市内でのイベントもすごかった。ここでも、ガレージを出てターン1に向かうと、左も右も赤一色だ。明日何が可能かは分からないけど、なんとかして前に進んでいくよ」
「どんなものか想像しようとしてきた。他の人たちがここに来て、経験して去っていったのを見てきた。セブ(フェッテル)がここにいたとき、表彰台での姿を見ていた。でも自分がその中にいると違う。自分の関心が一致するからだ。別のチームにいたときは必ずしもそうではなかった。情熱の強さ、その激しさ。世界のどこでも見たことがない。もしかしたらブラジルがサッカーでそうかもしれないけど、それ以外では見たことがない」

「人々の力で走る」──解説陣の分析
Sky Sports F1の解説者カルン・チャンドックは、ハミルトンがファンのエネルギーを糧に「輝いている」と分析した。
「彼はそれによって力を発揮するドライバーだ。過去にシルバーストンで何度も見てきた。ナイジェル・マンセルのようなタイプで、人々の力を好む。プレッシャーを感じるのではなく、エネルギーを得るんだ。ここでも同じ効果が出ているようだ」
「今週末の彼はずっといい走りをしている。ザントフォールトのときと同じように、ルクレールに匹敵するペースを見せている。ペナルティを背負っているのは本当に残念だ」
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