ルイス・ハミルトン F1イタリアGPでニキ・ラウダ追悼ヘルメットを着用

ハミルトンは、ラウダの名前が刻まれた黄色と白のヘルメットをかぶり、モンツァでフェラーリの一員として初めて競技に臨む。これは、メルセデスからの大移籍で今季フェラーリに加入して以来、彼が初めて採用する特別デザインのヘルメットとなる。
フェラーリは、今週末のモンツァで開催されるイタリアGPにおいて、ラウダの初タイトル獲得から50周年を記念する。伝説的な312Tを想起させる特別カラーリングを披露しており、ハミルトンとシャルル・ルクレールは青と白のチームウェアやレトロ調のレーシングスーツを着用して臨む予定だ。
ハミルトンにとっても特別な週末となる。彼はメルセデス時代、ラウダと密接に協力し数々のタイトルを獲得した。2019年に亡くなるまで、ラウダはメルセデスの非常勤会長として在籍しており、2012年末にマクラーレンからメルセデスへと移籍する際に大きな役割を果たしたのもラウダだった。

ハミルトンが語ったラウダへの思い
ハミルトンは2020年にラウダについて次のように語っている。
「ニキは僕が恋しく思う存在であり、僕たちみんなが深く恋しく思っている人だ。とても大切な人について話すのは難しいことだ。世界が失った存在であり、僕にはニキとの最高の思い出しかない」
「最も印象に残っているのは最初の会話だ。2012年のある時期に僕たちは話し始めた。僕が自宅にいるときにニキから電話がかかってきて、チームに来るよう説得されたことを覚えている。ワールドチャンピオンでありアイコンのニキから直接電話を受けるなんて、とてもクールなことだった」
「彼は常に前向きで、面白くて、楽しい人だった。素晴らしい話をいくつもしてくれた。生まれながらのレーサーで、常に改善の方法を考えていた。ニキが帽子を取るのは、君はよくやった、という合図だった」
「僕たちはレース後によく話した。『ルイス、もっと良くなるために何が必要だ?何が欲しい?』と彼はいつも尋ねてくれた。彼は常に追求していた」
「そこから僕が学んだことがあるとすればそれだ。ドライバーとして、そしてチームの中で共に働くのは当然のことだが、自分がリードしなければならない。チームを導き、問いかけ、掘り下げ、みんなを前に進ませなければならない」
「僕はその機会に感謝しているし、ニキを永遠に愛している。僕たちが戦うたびに、ニキは精神的に一緒にいると分かっている」
フェラーリ、重要な週末へ
フェラーリは、前戦オランダGPでハミルトンとルクレールが共にクラッシュでリタイアした厳しい状況の中でホームレースに臨む。
さらにハミルトンは、ザントフォールトの決勝前にダブルイエローで減速しなかったため、5グリッド降格のペナルティを科されており、モンツァでの初戦を6番手以上でスタートすることはできない。
ルクレールは昨年のイタリアGPで勝利を飾ったが、フェラーリは2025年シーズンいまだ未勝利。ルクレールはこれまでに5回の表彰台を獲得し、最高位はモナコでの2位だが、ハミルトンはフェラーリ加入から15戦を終えてなお、表彰台には届いていない。
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