ルイス・ハミルトン 角田裕毅シート喪失に「レッドブルF1には他の何かがある」
21歳のアイザック・ハジャーが2026年にレッドブルへ昇格し、角田裕毅がシートを失う形となった決定について、ルイス・ハミルトンが懸念を示した。

ハミルトンは、角田裕毅が優れたドライバーであるにもかかわらず、レッドブルの“環境”がドライバーに不利に働いている可能性を示唆している。

ハミルトンはハジャーを高く評価しつつも、過去のチームメイトたちが苦しんだ状況を踏まえ、「レッドブルには他の何かがある」と発言。若き才能が本来の能力を発揮できるだけのサポート体制が整うことを願っていると述べた。

「今日知ったばかりなんだけど、心配していないと言えば嘘になる」と彼はF1公式チャンネルに語った。

「彼は今年素晴らしい仕事をしてきたし、まだまだ若い。自分自身や周囲について学んでいる最中だ。でも彼は本当に驚異的な仕事をしてきたし、アプローチの仕方も素晴らしい。

皆が知っているように、レッドブルに行けばどうなるかは分かっているし、あの環境に放り込まれることになる。もちろん僕はあのチームにいたわけではないから経験から語ることはできないけれど、外から見ている限りでは明らかに大変そうだ。今の(レーシングブルズでの)環境はとても良さそうに見える」

ハジャーはフルタイム5年目を迎える角田裕毅の後任としてレッドブルに加入するが、角田裕毅はフェルスタッペンとのチームメイト期間に30ポイントしか挙げられておらず、フェルスタッペンの360ポイントとの大きな差がついている。

「角田裕毅は素晴らしいドライバーだけど、あそこに行くドライバーは皆、同じような経験をする」とハミルトンは語った。「でも、それは彼らが素晴らしくないという意味じゃない。明らかにほかの何かがある」

「だから、彼(ハジャー)が正しいサポートを受けられるよう、チームに変化が生まれることを願っている」

ルイス・ハミルトンとアイザック・ハジャー

一方フェルスタッペンは、チームの競争力を高めるためには「チームとともにクルマを発展させられる」チームメイトが必要だと語った。

「ドライバー同士の良い理解が必要だし、フレンドリーで、ユーモアがあって、オープンマインドで、週末を通してお互いに何かを隠すようなことがない関係であることが望ましい。

基本的にチームを前に進めるために努力できること。それが最も重要だ。オフ・トラックで仲が良ければもちろん良いけれど、必須ではない。オン・トラックでとてもプロフェッショナルで、チームの役に立つことが大切だ」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / レッドブル・レーシング / 角田裕毅 / アイザック・ハジャー