ハミルトン アダミとの不仲説は「くだらない憶測」フェラーリF1無線騒動

F1のワールドフィードでは、モナコGP週末におけるハミルトンとアダミの無線交信の緊張感あるやり取りが放送されていた。7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは、コース上のギャップに関する情報が十分に提供されていないと感じていた。
さらに、レース終盤に「君は僕に怒ってるのか?」と問いかけた際、その質問に対する返答が放送では確認できなかった。このやり取りを受けて、年初からコンビを組んできた2人の関係がうまくいっていないのではないかと指摘する声が多く上がっていた。
しかしハミルトンは、そうした見方は単なる「憶測」に過ぎないと強調し、アダミとの関係には何の問題もないと語った。今週末のF1スペインGPを前に、ハミルトンは次のように述べた。
「僕たちの関係は素晴らしい。何の問題もない。お互いのことをより深く理解しながら、日々学び続けている」
「僕たちは互いの仕事の進め方に適応し合っている最中なんだ。彼はこれまで多くのドライバーと仕事をしてきたけれど、僕たちの間には何の問題もない」
放送で聞かれた意見の食い違いについては「エンジニアとドライバーの間ではごく普通のこと」だと説明し、それ以上の憶測は「ただの雑音」だと一蹴した。

アダミはこれまで、フェラーリでセバスチャン・ベッテルやカルロス・サインツ、トロ・ロッソ時代にはベッテル、ヴィタントニオ・リウッツィ、セバスチャン・ブエミ、ダニエル・リカルドとも仕事をしてきた経験を持つ。
「憶測はたくさんあるけど、大半はくだらない話だ」とハミルトンは付け加えた。
「結局のところ、僕たちの関係は本当にいい。彼は素晴らしい人物で、一緒に仕事ができてとても楽しい。彼は本当に一生懸命やっているし、僕も同じだ」
「毎週末がうまくいくとは限らない。意見が食い違うこともあるけれど、それは人間関係ならどこでもあること。僕たちはそれを乗り越えていく」
「僕たちは同じ目標を持っている。一緒にチャンピオンを獲りたいと思っているし、チームを前進させたいという想いも同じだ」
「外野の声はただの雑音でしかないし、僕たちはまったく気にしていない。言いたい人は言っていればいい。でもそれが僕たちの仕事に影響を与えることはない」
またハミルトンは、特にモナコGPでの無線交信についても過度に捉えるべきではないと述べた。
「レース中に無線の問題があって、求めていた情報が全部入ってこなかった。ただ、レース後にちゃんと話し合いはしたよ」
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