ルイス・ハミルトン F1ラスベガスGPのスタートを懸念「ターン1への混乱の真っ只中」
ルイス・ハミルトンは、2023年F1第22戦ラスベガスGPの予選を11番手で終了。グリッドの真ん中からのスタートは、新しいラスベガス・ストリート・サーキットで最初のラップで衝突する危険性があると語る。

セッション終了後、メディアの取材に応じたハミルトンは、予選の結果を尋ねられて「かなりひどかった」と語った。

「ウィリアムズがあんなに上位にいるのは印象的だ。とにっかうグリップがなかったんだ。セッションを通してタイヤが機能していなかったと思う。理想的な状態ではなかった」

ラスベガスのトラックでは今週末に初めてレースが開催されるが、ドライバーらはグリッドのグリップ不足に加え、ターン1への短い走行がスタート時にインシデントにつながる可能性を懸念している。

カルロス・サインツのペナルティが適用されたため、明日のレースは10番グリッドからスタートする予定のハミルトンは「非常に厳しい戦いになるだろう」と語った。「ターン1まで短いし、僕はその真っ只中にいる。そこは最適な場所ではない」

中団グリッドからのスタートとなったハミルトンは「やるべきことがたくさんある」が「どれだけ進歩できるかわからない」と認めた。

「僕たち全員がローウイングに到着しているので、かなりのデグラデーションが起こるだろう。まだ誰もハードタイヤを運転していないので、僕たちが知っているよりも多くのデグがあるかもしれない」

「でも、マックス(フェルスタッペン)はハードを2セット、ミディアムを2セット持っており、僕たちはミディアムが1セット、ハードが2セットある。だから、長いレースになるだろう。デグラデーションを管理することが重要になるだろうね」

しかし、予選では「自信とグリップ」を欠き、ハミルトンは100分の3秒差でQ3進出を果たせなかった。

「ただただ苦しんだね」とハミルトン。「昨日は良くなっていたし、競争力もあった。その後、一晩でいくつかの変更を加えたけど、今日はフィーリングが良くなかった。このクルマはちょっとしたナイフエッジの上にある」

ジョージ・ラッセルはもう1台のメルセデスを4番グリッドに配置したため、サインツのペナルティ後は3番グリッドスタートとなる。チームのトラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、ラッセルはハミルトンよりも「今日のバランスには満足していた」と語った。

「ルイスはクルマに対する自信を少し失っているように感じた。予選に向けていくつかの変更を巻き戻したが、クルマはルイスにとって機能せず、最終的に彼は僅差でQ2で敗退した。ジョージはより幸せな時間を過ごし、堅実な3回のランをまとめた」

ルイス・ハミルトン F1 ラスベガスグランプリ

ルイス・ハミルトン

「素晴らしい予選セッションではなかったけど、これが現状だ。グリップ不足に本当に悩まされたし、セッションを通してタイヤをうまく使うことができなかった。理想的とは言えないけど、ずっと抱えていた問題なんだ。かなりの量のトラックの進化が見られた。クレイジーな量はないけど、Q2での最終ラップのタイムを更新することができず、ノックアウトされるには十分だった。プラクティスでは、フィールドの上でも下でもタイヤのグレイニングが見られたので、それがグランプリでも続くかどうかを見るのは興味深いことになるだろう。明日はタイヤマネジメント、タイヤの持ち込み方、プッシュするところとしないところ、そして進め方が鍵になると思う。FP3の前にマシンにいくつか変更を加えたので、それがレースで役立つことを期待している」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1 / F1ラスベガスGP