ルイス・ハミルトン、F1イタリアGPで接触したオスカー・ピアストリに謝罪
ルイス・ハミルトンは、2023年F1イタリアGPの決勝でオスカー・ピアストリがトップ10フィニッシュを逃しすころになった衝突事故についてマクラーレンのドライバーに謝罪した。

ピアストリを8番手まで追い詰めたハミルトンは、ピアストリのMCL60のハードタイヤに比べて、W14のミディアムコンパウンドでペースを上げ、41周目で当初は簡単に見えたオーバーテイクの機会を得た。

しかし、2番目のシケイン、ヴァリアンテ・デッラ・ロッジアへのアプローチで、左右に分かれたレーシングラインを進入しようとしたハミルトンがピアストリを横切るタイミングを誤り、MCL60のフロントウイングが破損させる衝突事故を起こした。

ハミルトンのメルセデスにダメージはなく、衝突を引き起こしたとして5秒加算のペナルティを受けたものの、もう1台のマクラーレンのランド・ノリスとウィリアムズのアレックス・アルボンをオーバーテイクして6位をキープしてチェッカーを受けた。

ピアストリは2回目のピットストップで14番手まで後退し、11位でフィニッシュしたものの、コースアウトとアドバンテージ獲得による5秒加算ペナルティでアルファタウリのリアム・ローソンの後方、12位に降格した。

ピアストリはレース後、「ルイスとの接触が最大のポイント」で「多くのことがうまくいかなかった」レースを経験したことを認めた。

22歳のピアストリは「彼は謝ってくれたし、スチュワードはペナルティを与えたので、それ以外に何も求めることはできない」と付け加えた。

このインシデントを分析して、ピアストリは 「彼は少し右に動きすぎただけだ。あのコーナーはとてもやりがちだ。とても狭いからね」と語った。

「さっきも言ったけど、彼は来て謝罪したので、それ以上のことはないと思う」

ハミルトンは全責任を負い、「明らかに僕のミスだし、意図的なものではなかった」と認めた。

「並走して右側のギャップを見誤って、彼にぶつかってしまった。いつ起きてもおかしくない」

「その後すぐに自分のせいだとわかったし、彼に故意ではないことをきちんと伝えたかった。それが紳士のすることだ」

周囲の大多数が新品のミディアムを履いていたのに比べ、ハミルトンはユーズドのハードでレースをスタートするオフセット戦略が功を奏した。

35周目まで走ると思っていたハミルトンは、51周のレース中盤過ぎにミディアムタイヤに履き替えることを告げられ、驚きを隠せなかったと語る。

ハミルトンはピアストリ、ノリス、アルボンに仕掛けるまで時間を待たなければならなかった。

ピットインする前の周に『ターゲットまで走る』と言われていたので、いきなり彼らが僕をボクシングさせたのでちょっと混乱した」とハミルトンは語った。

「マクラーレンとの差も大きかったし、最後まで走りきれるか不安だった。アストン(アロンソ)の後ろに下がったこともあった」

「その時点で、自分の軌道がどうなっているのかがわかったから、タイヤをケアしてギャップを縮め、いいバトルができた」

ルイス・ハミルトン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1

ルイス・ハミルトン(メルセデス)

「これらのレースを通じて僕たちが獲得しているポイントとポジションは信じられないほど激しい戦いだ。今日はハードタイヤでスタートした。オフセットができたのはよかったけど、序盤は難しかったし、DRSトレインについていくのは簡単ではなかった。マクラーレン勢について行くのに多くの周回を費やした。最初のスティントでは彼らよりペースが少し上だとわかっていたし、2スティント目では彼らを追いかけることができればと思っていた。ピットストップの後に追いつくには大きなギャップがあったので、追いついたときにタイヤが終わってしまうんじゃないかと心配したけど、幸い彼らのタイヤも同じだった。ピットストップの直後にアロンソをクリアしたことで、事態が好転し、彼らを追い詰めることができた。でもピアストリとのアクシデントは不運だった。ギャップを見誤ったのは僕のミスで、すぐに彼に謝った。今日は最大限の力を発揮できたと思うし、今は10日後のシンガポールを楽しみにしている」



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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1 / F1イタリアGP