ギュンター・シュタイナー 「ハースF1チームに長くいすぎた」
ハースF1チームの元チーム代表であるギュンター・シュタイナーが1月にF1チームを去ったことを振り返り、「ハースに長くいすぎた」と認めた。

ハースF1チームがコンストラクターズランキングで最下位に沈んだ2023年シーズンの惨状を受け、チームのアメリカ人オーナーであるジーン・ハースは進歩のなさに我慢の限界を感じ、シュタイナーとの契約を更新しないことを決めた。

代わりにハースは元サーキットサイドエンジニアリングディレクターの小松礼雄をチーム代表に昇格させ、シュタイナーは開幕戦バーレーンGPからテレビ解説者としてパドックに復帰した。

F1.comで初めてコラムを執筆したシュタイナーは、この冬にじっくりと考える時間を得たことで、もっと早くハースF1チームを去るべきだったと認識しているというと語った。

「今シーズンに先立ってハースを去って以来、人生は順調だった」とシュタイナーは書いた。

「ここ数週間は、約10年間でF1から離れたのは初めてだ。今回は私にとって良い時間だった」

「時間が経てば経つほど、自分がハースに長く滞在しすぎていたことが分かる」

「F1から離れると、やるべきことが明確になる。そこにいる間は否定して、できると思っていてもできないんだ」

ハースF1チーム

シュタイナーは、表彰台争いとは無縁のマイナーポイント争いのつらさが、彼の熱意を削ぎ始めていたと説明した。

ハースは2016年、最初の2グランプリでロマン・グロージャンがオーストラリアGPで6位、バーレーンGPで5位に入り、シーンに登場したが、その後、2018年オーストリアGPでグロージャンが4位入賞を果たしただけで、それ以上の成績を残すことはできなかった。

「我々が持っていたものを使えば、まだ7位、8位、9位を目指して戦うことはできるが、他と同じ武器がなければ表彰台を目指して戦うことはできない」とシュタイナーは付け加えた。

「長期的にそうすることは、私が人生でやりたいことではない。また7位にはなりたくない。それはもうやった。私は戦えるようになりたい。上位で戦いたい」

「トト・ヴォルフがメルセデスに移籍したとき、当時のチームはトップではなかった。確かに最初はエンジンのアドバンテージがあったけれど、彼は中期的に成功するためにすべてをセットアップした。 そして彼らは8度のコンストラクターズチャンピオンに輝いた」

「レッドブルも同じだ。そこに到達するまでにどれくらい時間がかかった?毎年、彼らは良くなり続けた。その忍耐と長期的な計画が必要だ」

シュタイナーは、状況が整えば将来的に現役復帰する可能性も否定せず、次のように述べた。

「将来的にF1に戻ってくることはあるだろうが、それは適切なプロジェクトで、適切に行われる必要がある」

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カテゴリー: F1 / ハースF1チーム