F1:ハース 「あの事故はグロージャンのインディカー後援を思い止まらせた」
ハースのオーナーであるジーン・ハースは、F1バーレーンGPでのロマン・グロージャンの劇的なクラッシュを経験し、今年のインディカーでグロージャンをスポンサードするという決定を覆したと明かした。

昨年11月、ハースのF1ドライバーだったロマン・グロージャンは、F1バーレーンGPのオープニングラップでバリアにクラッシュ。マシンは大きな炎に包まれたが、グロージャンは残骸から奇跡的にも生還。手に火傷を負っただけで済んだ。

このクラッシュにより、ロマン・グロージャンは、2020年の最終2戦を欠場。F1ドライバーとしてのキャリアを早期に終えることになった。

その時点で、ロマン・グロージャンは、ハースF1チームから2021年の計画には含まれていないことを知らされていた。だが、チームオーナーであるジーン・ハースは、インディカーでロマン・グロージャンをサポートする用意があったと語る。

だが、F1バーレーンGPでの大事故を受け、ジーン・ハースは、ハースとしてロマン・グロージャンの運命を誘惑してしまいかねないその計画に不安を感じ、インディカーでスポンサーを務めるという決定を覆したと明かす。

「彼はインディカーで後援する気があるかどうかを我々に尋ねた。私は最初はそれに対してかなりオープンだった」とジーン・ハースは RACER に語った。

「しかし、彼がバーレーンでクラッシュしたとき、私は彼が命を落とさなかったことを本当に幸せに思った。マシンを完全に破壊された人が生き延びたことは、それ以上に幸せなことはなかった」

「彼には妻と3人の子供がいる。命を落とす可能性のあるもののためにお金を与えることは考えられないと彼に伝えた。とにかく私は、彼は家にいて、家族のケアをする必要があると感じた」

「彼はそこで大きな事故から逃れた。そこで何が起こったのかを本当に理解していれば…もしマシンがどちらかの方向に数度進んでいたら、彼はあのフープから抜け出すことができなかっただろう。そして、彼は死んだだろう。だから、本当に幸運だった」

「そして、チームは非常に幸運だった。私は未亡人や彼の子供たちと向き合わなければならないことを推し量れなかった。私にはそれができばかった。それで私は『いや、家にいてくれ。もうそこで君を助けることはでない』と言った」

それにもかかわらず、ロマン・グロージャンは今年、モータースポーツのキャリアに新しい章を開くために米国へと向かい、デイル・コイン・レーシングとインディカーでレースをする契約を結んだ。だが、オーバルでのレースには参加しない。

ジーン・ハースは、インディカーでのキャリアを追求するというロマン・グロージャンの選択を尊重しているが、バーレーンの恐ろしいイメージはまだ残っていると語る。

「ご存じのようにグロージャンは素晴らしいドライバーだ。彼は本当に良い日を過ごしてきた。彼はおそらく他のドライバーと同じくらい良いと思う」

「彼は運転が大好きだし、それが彼の選択だ。ただ、私は悪い選択の一部になりたくはない。彼が生還したのと同じくらい幸運だと感じている」

「それはハースF1全体にとって最も幸運な日であり、グロージャンは生き延びることができ、比較的無傷だった」

「彼が飛び降りることができたという事実はそれほど恐ろしいことではなかったが、フープはガードレールの間に挟まれていた」

「そのフープが少し小さければ、彼のヘルメットはそこを通り抜けることができず、彼は死んでいただろう。彼はとても近づいていた」

「だから、私はとても幸せだ。彼があのマシンから飛び降りるのを見ることでき、あの日はおそらくレースで最も幸せな日だった」

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カテゴリー: F1 / ハース / ロマン・グロージャン