F1 ハースF1チーム ケビン・マグヌッセン
ハースF1チームのプリンシパルを務めるギュンター・シュタイナーは、F1カナダGPの決勝レース中に無線でチーム批判とも受け止められる発言を行ったケビン・マグヌッセンを直々に叱責した背景を説明した。

F1カナダGPの予選Q2でケビン・マグヌッセンは大クラッシュを喫し、チームは決勝に向けてシャシーを交換して準備に追われた。

ピットレーンからスタートしたケビン・マグヌッセンは、ペースが上がらないことに苛立ち、無線で「これまでレーシングカーで経験したなかで最悪の経験だ」と発言。これに対して、ギュンター・シュタイナーは「それなら我々にとってもひどい経験ということだ。もう十分だ。いい加減にしろ」と叱責した。

レース後、ケビン・マグヌッセンはチームに謝罪。ギュンター・シュタイナーは謝罪を受け入れるとともに、マグヌッセンのマシンには通常とは異なるセットアップが施されていたことを認めた。

「ケビンのマシンを組み立て直す際に、若干異なるセットアップを試した。ピットレーンスタートだったのでそれが可能だった」とギュンター・シュタイナーはコメント。

「だが、明らかにそれはうまくいかなかった。今となればそれがわかる。少なくとも我々はそのことを学んだ。あえて選択したのだが、マシンを悪くするつもりで選択したわけではない。マシンを良くするための試みが、うまくいかなかった」

「レース終了後、彼は無線で全員に謝罪した。彼の方から無線で歩み寄ったのは良いことだった」

「誰もが苛立っていた。スタッフは朝の3時まで働いていた。暴言は彼らのモチベーションを損ねるし、状況の悪さについて無線でそれ以上議論する必要はなかった」

「必要以上に彼らのモチベーションが下がるこのを避けたかった」

「レース後にケビンは、チームを批判する意図はなく、今がどれほど酷い状況にあるかを説明しようだけであり、誰を責めるつもりもなかったと言っていた」

「ただ、無線を聞く側はそのような意図はわからないものだ。私には理解できても、クルーには伝わらない。彼らは全容をわかっているわけではない。彼はみんなに謝罪した。大人の対応だったと思う」

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