F1 ハースF1チーム
ハースF1チームは、元ブリヂストンの富塚裕の貢献度を称賛。ケビン・マグヌッセンは、今シーズンのハースF1チームのパフォーマンス改善は、チームが冬の間に彼を雇ったことが“最も大きな要因のひとつ”だと考えている。

これまでハースのパフォーマンスの一貫性のなさは主にピレリのF1タイヤの理解から来ていたと考えられているが、ケビン・マグヌッセンは、チームが元ブリヂストンの富塚裕を雇ったことでチームの理解はかなり深まったと方ある。

「もちろん、今年の僕たちにはより優れたクルマがあるし、より一貫性している。空力も一貫性という点で強くなっている。でも、最も大きな要因のひとつはタイヤのスタッフを雇ったことにあると思う」とケビン・マグヌッセンはコメント。

「トミさんはチームにとって本当に大きな力を加えてくれている。今年、タイヤの理解とマネジメントははるかに良くなっているし、そこに一貫性も加わっている。ペースよりも大きな部分だ」

「ピレリはとても複雑なタイヤだし、管理するのが難しい。ドライバーの視点だけでなく、リムの温度によるクルマのセットアップ、レースのマネージング、戦略、アウトラップでのドライビングスタイルでタイヤにスイッチを入れる方法という点でもね」

「そこには多くな科学がある。ピレリを理解するためにはタイヤの経験を持った誰かが必要だ。理解するのは簡単なことではない」

「助けになる誰かがいることは確実に大きなアドバンテージだ。他のタイヤメーカーでの彼の経験は理解を容易にしてくれているし、素早くそれを得ることができる」

「毎週末、新しいターマック、異なる温度、異なるタイヤコンパウンド、異なるマシンセットアップだし、毎回学習し直さなければならない。タイヤの挙動は異なるし、タイヤを見る目がある大きな経験を持った人がいてくれることは大きな助けになっている」

チームメイトのロマン・グロージャンも、富塚裕がタイヤを直感的に理解してくれることが、レース週末で迅速かつ良い決断を下す助けになっていると語る。

「タイヤを見れば、彼は温める必要があるのか、冷やさなければならないのかがわかる」とロマン・グロージャンはコメント。

「それは本当に僕たちの助けになっている。タイヤが冷えすぎていたり、熱くなりすぎているときのフィーリングはほとんど同じなので、評価するのがとても難しい」

「彼はまだピレリを学んでいるところだ。彼が以前に仕事をしていたタイヤとはかなり異なっていると思うからね。でも、彼はタイヤをウインドウに入れることにおいて大きな助けになっている。タイヤを機能させることは週末の80%を占める部分だと言っても過言ではない」

チーム代表のギュンター・シュタイナーも富塚裕の“タイヤを走らせてきた20年の経験”がハースにとって“大きな助け”になっていると語る。

「彼はタイヤを見て、目にしたものを把握する。彼は熱すぎるのか冷えすぎているのかをわかっている。スタッフは、数学的にしかタイヤがどうなっているかを確認することはできないので大きな助けになっている」とギュンター・シュタイナーは語った。

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カテゴリー: F1 / ハースF1チーム