ハース F1日本GP 予選
エステバン・グティエレスは、F1日本GP予選のラストアタックが“とてつもなくスロー”だったルイス・ハミルトンによって台無しにされたと語った。

今年、F1に参入したハースは、鈴鹿で初めて2台揃ってQ3進出を成し遂げたが、ロマン・グロージャンが8番手に食い込んだ一方、グティエレスは最終セッション終盤にかけた一発勝負のラップでポールから1.9秒遅れの10番手にとどまっている。

エステバン・グティエレスは、アウトラップで低速走行するルイス・ハミルトンに引っかかり、結果的にタイヤの温度が急激に下がってしまったと主張する。

「ルイスが最後のパートでとてつもなくスローだったせいで、ラップのスタートでタイヤが冷えすぎてしまった」とエステバン・グティエレスは説明。

「彼の前には誰もいなかったのに本当に低速で走っていたし、後ろにいた僕はタイヤの温度をかなり失ってしまい、タイヤが機能しない状態でラップをスタートせざるを得なかったし、確かターン7で膨らんでしまってタイムをロスした」

「でも、言い訳にしないでおこう。Q3進出常連にならないとね。そうすればQ3の戦い方もわかるようになるだろうからね」

今シーズン、エステバン・グティエレスは、レースの青旗への対応が遅すぎるとして非難を受けている。

F1ハンガリーGPではエステバン・グティエレスが青旗を無視したとしてルイス・ハミルトンが怒りの仕草を見せ、F1ドイツGPでもレッドブルのダニエル・リカルドが同じように非難。その後、F1シンガポールGPではメルセデスを率いるトト・ヴォルフがニコ・ロズベルグの優勝争いを“妨害した”として非難している。

ハースのチーム代表のギュンター・シュタイナーも、鈴鹿でのメルセデスの“非常に奇妙”な動きに疑問を呈した。

「トトに聞いてみなければならない。というのも、前回、ニコ(ロズベルグ)はこの件に対して問題なかったというのにトトがダメだと言っていた。今回、エステバンがホールドされた理由をどう思っているのか聞いてみるべきかもしれない」

「前回、ニコはエステバンに問題があったとは言っていなかったが、トトはあったと言う。ならば今日はトトがエステバンをかばってくれるのではないかな」

「冗談はさておき、メルセデスが超低速だったのは非常に奇妙だ。最初に高速で走って後はスローダウン。彼らはコントロールラインを超えるまでに熱を入れることに長けているのだろう。遅く走る者がいることで、誰かのラップが台無しになる」

「まだ彼らがどの程度のタイムで走っていたかは調べていない。彼らがどれだけスローダウンしていたかなどはGPSのデータを見れば簡単にわかることだ。いつもそうだが、メルセデスの後ろにつくと、彼らが何をやっているのかまったくわからない」

「英語では誰かがノロノロしていることを何と言う? そう、ブラブラか、コース上をブラついていたんだ」

ハースのドライバーがメルセデスの予選の戦い方を批判するのはこれが初めてではない。F1モナコGPではグロージャンがメルセデスドライバーが低速走行していたためにQ2のトラフィックを引き起こし、Q3進出のチャンスを台無しにされたとコメントしている。

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カテゴリー: F1 / ハースF1チーム / F1日本GP