ロマン・グロージャン
ハースは、ロマン・グロージャンをNASCARに登場させようと考えており、早ければ今年にも実現する可能性がある。

ハースF1チームのオーナーであるジーン・ハースは、NASCARチームのスチュワート・ハースの共同オーナーでもあり、ロマン・グロージャンはチームとの契約時にストックカーシリーズへの参戦について前向きに語っていた。

F1チームのチーフオペレーティングオフィサーであるジョー・カスターは、スチュワート・ハースが今季のどこかの時点でロマン・グロージャンを参戦させられないか検討中だと明かしている。

「間違いなく我々のウィッシュリストに含まれている」とジョー・カスターは Motorsport.com に語った。

「今年であれ、来年であれ、それがいつであれ、ただうまくいくようにする必要があるだけだ。いつになるかはわからない」

「現役F1ドライバーがNASCARで良い走りを披露すること以上に面白いことはないだろう。誰にとっても良いことだと思う。より多くの関心を集めることだろう」

ジョー・カスターは、ロマン・グロージャンにオーバルでの経験がないため、ロードコースでレースすることを望んでいると述べた。

「彼は一度もレースしたことのないオーバルでのデビューを望まないと明言している。たくさんのことが進行中だ。テストの機会を始め、成功に導くためのすべてを調整しなければならない」

「それが我々の最初のアプローチになる。スポンサーや他のあらゆるものについて、何がこのイベントに成功をもたらすか算定することだ。これには時間がかかる」

史上最多の21戦が詰め込まれた今季のF1カレンダーだが、それでもロマン・グロージャンにNASCAR参戦のチャンスはある。F1グランプリの日程と衝突しないのは6月26日(日)決勝のソノマと8月7日(日)決勝のワトキンズグレンだ。

ソノマはF1カナダGPとF1ヨーロッパGPの連戦直後であり、F1における4週間の夏休みの間に開催されるワトキンズグレンの方が都合は良い。

ロマン・グロージャンがルーキーとしてレースに挑戦するならばスチュワート・ハースが5台目を供給する可能性はあるが、いかなる形であれ参戦するにはNASCARの許可が必要になる。ルーキードライバーを5台目のマシンに乗せることは現在認められていないため、これが障害となる可能性がある。

「彼にテストさせたい。彼はルーキーにあたるだろう。それについて何ら障壁はないと考えている。ただうまく対応し、スケジュールを調整する必要があるのみだ」

「5台目になるか4台になるか。もしくは、彼はガレージで別のチームと仕事をすることになるかもしれない。そのすべてがあり得る。細かい部分を整え、実現させるために十分な時間を取らなくてはならない」

今年2月、NASCARのブレント・デュワーCOOは『、ルーキー向けの5台目規定は、36台のエントリーを保証するNASCARの新チャーターシステムの一環として削除されたと述べている。

スプリントカップ・シリーズのディレクターを務めるリチャード・バックもそれを認めており、ロマン・グロージャンがスチュワート・ハース・レーシングから参戦するためには、4人のフルタイムドライバーの誰かと交代する必要がある。

計画の進展についてスペインで尋ねられたロマン・グロージャンは「実はまだ妻に話していないんだよね!」と述べた。

「もちろん僕はやってみたいよ」と彼は付け加えた。「構想は最初からあったし、素晴らしい経験になるはずだ。実現するかどうかは分からない。21戦もあって、かなりタイトだからね。いきなりオーバルはちょっと困る。慣れていないからね。可能性を探っていくよ」

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カテゴリー: F1 / ハースF1チーム / ロマン・グロージャン / NASCAR