周冠宇、大クラッシュも無傷 「僕は大丈夫。Haloに救われた」 / F1イギリスGP 決勝
周冠宇(アルファロメオ)は、2022年F1イギリスグランプリの恐ろしいクラッシュでHaloに救われたと語った。

レーススタートで、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)に接触したことで多重クラッシュに展開。スピンしたラッセルは周冠宇にヒットし、周冠宇の車は逆さまになり、そのままグラベルへと滑っていった。

エアボックスが砂利に食い込むと、車は宙に舞い、タイヤバリアを飛び越えて、キャッチフェンシングにぶつかり、2つの間で止まった。

しばらく周冠宇の事故は国際映像で流れないことで心配を生んだ。赤旗が出てニュースを待つ間、ジョージ・ラッセルはすぐに現場に駆け寄った。

だが、周冠宇が無傷であるとニュースは皆を安心された。周冠宇はレース後、ソーシャルメディアに投稿。2018年以来、多くのドライバーが言っているようにコックピット保護デバイスであるHalo(ヘイロー)が命の恩人だと語った。

「僕は大丈夫だ。オールクリア―だ」と周冠宇は投稿した。

「今日はHaloが僕を救ってくれた。親切なメッセージをありがとう!」

チームメイトのバルテリ・ボッタスもレース中盤にリタイア。アルファロメオにとって忘れたいF1イギリスグランプリとなった。

周冠宇のマネージャーで元マノーF1のスポーティングディレクターであるグレアム・ローデンは、アルファロメオのドライバーが意識があり、車の中で動くことができるとすぐに聞いて喜んだ。

「肝心なのは彼が無事であることだ。そして、我々はすぐに彼が無事だとわかったことだ」とグレアム・ロードンはChannel 4に語った。

「モータースポーツはエキサイティングなスポーツだが、チームの全員が何が起こるかはわかっている。重要なことは、すべてのドライバーがここに来てレースをし、家に帰って、次のイベントやレースに向かうことだ」

周冠宇は、メディアセンターを出るとパドックに歩いて向かった。グレアム・ロードンは周冠宇がチームにすべてが大丈夫だと安心させたいと思っていたと明かした。

「彼は完全に元気だ」とグレアム・ロードンは語った。

「彼は戻ってきて自分のメカニックに会い、エンジニアと話をしたいと思っていた。彼はピットウォールに向かい、ピットウォールの男たちと話をしましたが、なぜ大きなノイズがしたのか理解できなかった。観客がが彼を見つけた」

「彼はレーシングドライバーで、今年は本当に素晴らしい仕事をしている。今後もそれは続くと確信している」

ジュール・ビアンキが鈴鹿で悲劇的な事故を起こしたとき、グレアム・ロードンはマノーF1にいた。彼の早すぎる死は、HaloがF1に導入された主な理由だった。そして、グレアム・ロードンはこの安全対策についてFIA(国際自動車連盟)を賞賛した。

「周冠宇の事故は、Haloが本当に重要だったというメッセージをすでに送信していると思う。このような事故を見たくはないが、その観点からFIAが継続的に安全性を向上させているという事実は明らかだ。素晴らしいことだ」とグレアム・ロードンは結論付けた。



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カテゴリー: F1 / 周冠宇 / F1イギリスGP / アルファロメオF1チーム