ロマン・グロージャン 5年ぶりにF1マシンで走行 ハースが特別テストを実施

グロージャンが最後にF1マシンをドライブしたのは、2020年バーレーンGPでのことだった。オープニングラップでバリアを突き破り、マシンが炎に包まれて両手に火傷を負うという劇的なクラッシュを喫していた。
しかし、それも今週ついに変わった。ハースF1チームが旧型車テスト(TPC)の一環として、彼の感情的な復帰を実現させたのだ。
金曜早朝、2020年トスカーナGPを開催したフィレンツェ近郊のムジェロ・サーキットで、グロージャンはVF-23に乗り込み、ピットレーンを駆け抜けてテストを開始した。彼が着用していたのは、自身の子どもたちがデザインしたヘルメットで、本来は2020年アブダビGP──彼にとってF1最後のレースとなるはずだった──で使用する予定だったものだった。
今回のテストにはF1 TVの放送者ジェームズ・ヒンチクリフも参加しており、彼もまたF1 TVの特集企画の一環として同じVF-23をドライブする予定だ。また、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールと、現在ハースF1チームのチーム代表を務める小松礼雄の姿も見られた。小松はかつてロータス時代にグロージャンのレースエンジニアを務めており、この日もその役割を再び担った。



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