キャデラックF1代表 リザーブ起用の周冠宇は「すべての条件を満たしていた」

昨夏にレースドライバーとしてバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスを獲得したキャデラックは、その後も陣容を拡充。
元インディカー・ドライバーのコルトン・ハータをテストドライバーとして迎え、開発ドライバーには元ハースF1チームのリザーブであるピエトロ・フィッティパルディが名を連ねている。
周冠宇は、フェラーリでリザーブドライバーを務めた2025年シーズンを経てこの体制に加わる。彼はその前に、アルファロメオ/キック・ザウバーで3年間F1を戦ってきた。
キャデラックがF1初参戦にあたり、経験豊富なドライバーの起用を重視してきたことは周知の事実であり、チーム代表のグレアム・ロードンも、周冠宇の加入において経験が大きな決め手になったと認めている。
「レースドライバーの選考を見ても分かるように、新チームとして我々は経験、とりわけドライバーの経験を非常に重視してきた。周は明らかに非常に経験豊富だ」とロードンはF1.comに語る。
「彼はF1で3年間レースをしてきた。ジュニアフォーミュラで優れた実績を持ち、F1への足がかりを探している他の候補者たちとは異なり、我々にとって重要なのは、ドライバーラインアップ全体として、プログラム全体に貢献できる非常に経験豊かな人材と仕事をすることだった」
「新チームをF1に参入させるために何が必要かは、過小評価されがちだ。ご存じの通り、F1は信じられないほど競争が激しい」
「極めて複雑で、他のどのカテゴリーとも比べ物にならない大きなステップだ。だからこそ、ドライバープログラム全体において、何をすべきかを正確に理解しているドライバーが必要になる。彼らにとって新しいのは“新チーム”であることだけだ。その点は非常に重要で、周の選考において大きな要因となった」
周の起用が「理にかなっていた」理由
2026年にキャデラックへパワーユニットとギアボックスを供給するフェラーリでの最近の経験も、周冠宇をリザーブに選ぶ上で大きなプラスとなった。
「私はフェラーリを非常に尊敬している。我々は過去にも一緒に仕事をしてきたし、あそこの人たちをよく知っている。2025年に周のインプットがどれほど高く評価されていたかも分かっている。それも大きな要因だった」とロードンは説明する。
「彼がある意味でそのファミリーの中に留まることになるのも重要だった。開発の経験、2026年タイヤの経験、そしてトップクラスで極めて競争力の高いチームで活動する経験を積んでいる」
「我々の視点からすれば、経験、フェラーリでの直接的な経験、そしてパワーユニットとギアボックスのパートナーであるフェラーリとの関係という点で、あらゆる条件を満たしていた。だから彼がチームに加わるのは非常に理にかなっていた」
この移籍により、周はかつてキック・ザウバーでチームメイトだったボッタスと再会することになる。2人の良好な関係も、26歳の周を迎え入れる上で魅力的な要素だった。
周冠宇は、かつてキック・ザウバーでコンビを組んだボッタスとキャデラックで再会する。「我々が重視するもう一つの要素は、ドライバー同士のケミストリーだ。チェコ(ペレス)とバルテリの関係が非常に強いことは分かっているし、周を選んだことで、彼がここ数年バルテリとどう仕事をしてきたかを見ても、その関係性がチーム全体の目標にとって非常に良いものになると確信している」とロードンは語る。
「言うまでもなく、彼らは全員とても速い。我々は何度も言ってきたが、ドライバーは全員、実力で選んでいる。このプログラムにいる誰がマシンに乗ってF1グランプリを戦っても、何の不安もない」
適切なリザーブドライバーがチームにもたらすもの
2026年にグリッドに立つことはないものの、ロードンは、特に新技術規則を迎えるシーズンにおいて、経験豊富なリザーブの重要性を強調する。
「優れた、経験豊富なリザーブドライバーがいることは、チームが結束し、競争力を高めるスピードをさらに一段引き上げてくれる。実際には“かなり大きな”プラスになる」と彼は説明する。
「もう一つ付け加えると、私は周のことを以前から知っている。彼は非常に献身的で、完全なチームプレーヤーだ。新チームとして、まさに必要としている資質だ。彼はとても礼儀正しく、技術的にも非常に知識が深く、極めて優秀だ」
「マシンに対する感覚も非常に良く、さらに2026年の新レギュレーションで重要になると我々が考えているレースの要素についても、優れた感覚を持っている」
この後もロードンは、周の選考プロセス、ハータとの関係性、そしてキャデラックが迎える“非常に激しい”初年度への準備について語り、周の存在がチームにとって長期的にも大きな価値を持つと強調している。
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