ジョージ・ラッセル F1ハンガリーGP予選で水漏れ「タイヤに水鉄砲を撃たれていた」

メルセデスは原因がターン4の縁石を乗り越えた際に発生した可能性が高いと説明し、決勝に向けてパワーユニットを今季4基目へ交換したことも明らかにした。
ラッセルは予選で7番手を獲得したものの、セッション終了後にマシンをコース脇へ停止。今季はベルギーGPでのソフトウェア不具合に続く信頼性トラブルに見舞われたが、決勝では金曜日に示したロングランのパフォーマンスを生かして挽回を狙う。
ターン4の縁石で水漏れ発生
メルセデスはハンガリーGPの週末を通じ、1周の速さでフェラーリやマクラーレンに後れを取っていた。オーバーテイクが難しく、予選順位が重要となるハンガロリンクで、ラッセルはQ3最初のアタックで7番手につけた。
ラッセルは最後のアタックへ向かったが、ターン13でマックス・フェルスタッペンがスピンしたことで黄旗が提示され、タイム更新を断念。そのまま7番手で予選を終えた。
しかし、チェッカーフラッグ後にマシンの異常が発生し、メルセデスからマシンを停止するよう指示を受けたラッセルはターン1付近でW17を止めた。
予選後、ラッセルは水漏れが発生していたことを明かした。
「水圧を失って、水漏れが起きていた。コース上で止まったときには、マシンから大量の水が漏れていた」
「どこから漏れたのかはまだ分からない。明日に影響しないことを願っている」
その後、メルセデスの調査により、水漏れはターン4で縁石を大きく乗り越えた際に発生した可能性が高いことが判明した。
チーム代表のトト・ウォルフは次のように説明した。
「ジョージは水漏れで運が悪かった。期待外れのセッションだった」
「水漏れは縁石に乗った際に発生したようだ」
「タイヤに水鉄砲を撃たれていた」
ラッセルによると、水漏れは最後のアタックにも影響を及ぼしていたという。
「大きな影響はなかったと思う。ただ、水漏れがあって、タイヤ温度のデータを見ると、最後のラップではタイヤに水が噴きかかっていた。だから最後のラップはひどいものだった」
「おそらく、それには理由があったと思う。タイヤに水鉄砲を撃たれているような状態だったからね。それでグリップが増えるわけではない」
水がどのタイヤにどの程度かかっていたかは明らかにされていないが、タイヤ表面の温度を下げ、グリップ低下を招いた可能性がある。

予選ペース不足はタイヤの課題
ラッセルは、水漏れだけが7番手という結果の原因ではないと認めた。
メルセデスは今週末を通して予選でタイヤを適切な作動温度まで持っていくことに苦戦しており、それが1周のパフォーマンス不足につながっていたという。
「実際のところ、今週末はずっとペースがなかった」
「レースペースではかなり強そうに見えている。予選用セットアップと決勝用セットアップの間で正しいバランスを取れたのか。それが明日になれば分かると思う。今日は一日中、タイヤを作動させるのに苦労していた」
さらに金曜日のデータを踏まえ、決勝への期待も口にした。
「昨日は予選シミュレーションではもっと差があったけど、レースペースでは僕たちが最速だった。つまり問題はマシンというよりタイヤにあるということだと思う」
「予選仕様に振ればもっと速いマシンにできたかもしれない。でも、その代償として決勝のパフォーマンスを失っていただろう」
「明日になれば、そのバランスが正しかったか分かる。このサーキットではオーバーテイクはとても難しいから、もっと前からスタートできれば良かった」
今季4基目のPU投入 夏休み明けの降格リスクも
メルセデスは予選後、ラッセルのパワーユニットを今季4基目へ交換したことを明らかにした。
規定の使用枠内での交換となるため、今回の交換によるグリッド降格ペナルティは科されない。
しかし、今後5基目の内燃エンジン(ICE)を投入した場合は、自動的にグリッド降格ペナルティを受けることになる。
アンドレア・キミ・アントネッリもすでに4基目のパワーユニットを使用しており、メルセデス勢は夏休み明け以降のどこかでエンジン交換による降格を強いられる可能性が高まっている。
ラッセルは現在、ランキング首位のチームメイトであるアントネッリに50ポイント差をつけられている。一方で、アントネッリは予選後に黄旗区間で十分に減速しなかったとして3グリッド降格処分を受けたため、ラッセルは決勝を6番グリッドからスタートすることになった。
水漏れという新たなトラブルに見舞われたメルセデスだが、決勝ではロングランで示した競争力を生かし、上位進出を目指すことになる。
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