ジョージ・ラッセル F1メキシコGP「フェルスタッペンよりマクラーレンが有利」

先週末のF1アメリカGP直前に2026年までメルセデスと契約を延長したラッセルは、今季の中で最も安定したドライバーの1人だ。
現在ランキングではレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリに次ぐ4位につけており、彼らと並んで今季の勝者の一人でもある。
ラッセルはこれまでカナダとシンガポールでポール・トゥ・ウィンを達成し、19戦中6回の表彰台を獲得している。
「シーズンとしては堅実だと思う。P4にいることを誇りとは言わないけど、ほとんどの週末でベストな結果を出せていることには誇りを感じている」とラッセルはメキシコGP開幕前の木曜日に語った。
「ただ、先週末はそうではなかった。オースティンを離れるときは少しがっかりしたよ。予選やレーススタートのような細かい差の中で、どれだけ正しい側に立てるかという自信はあるかと聞かれれば、確信はない」
ラッセルはアメリカGPで6位に終わっており、そのわずかな差が結果を左右したと説明した。
「先週末はP2とP4の差がたった20ミリ秒だった。それが表彰台に立てるかどうかの違いなんだ。だからQ3でもレーススタートでも、表彰台を狙うなら本当に最高のパフォーマンスを発揮する必要がある」

タイトル争いでは依然として数学的にはチャンスが残っているものの、実際にはフェルスタッペン、ピアストリ、ノリスの3人による接戦となっている。マクラーレン勢の差は14ポイント、トップ3の差はわずか40ポイントに収まっている。
フェルスタッペンはここ4戦で3勝を挙げ、かつて104ポイントあった差を縮めてきているが、ラッセルは依然としてマクラーレンが最有力だと見ている。
「それでも僕は、タイトルを獲るのはマクラーレンのどちらかだと思っている。なぜなら、彼らは今でも最速のマシンを持っているからだ」とラッセルは語った。
「もちろん、今のマックスは素晴らしい走りをしているし、今季これまで見せていなかった調子を取り戻してきている。どんなサーキットでも速さを見せているよ」
「ただ、去年のメキシコではレッドブルはかなり苦戦していた。フェラーリが勝ち、マクラーレンも速かったし、僕たちもマックスの前でフィニッシュした」
「この週末、もしマクラーレンが1-2でマックスが7位に終われば、状況は再び大きく変わる。だから僕は、タイトルはマクラーレンのどちらかが取ると思う」
ラッセルが見せる“堅実さ”の証明
今季のラッセルは、フェルスタッペンやマクラーレン勢の後塵を拝しているものの、メルセデスのマシンパフォーマンスを最大限に引き出しており、チーム内外からも安定感を高く評価されている。
オースティンでのわずかなミスが結果を左右したように、上位争いの
中では「コンマ0.02秒」が勝敗を分ける世界。ラッセルが語るように、その極限の中で毎週末「ベストを尽くす」姿勢こそが、彼を再び勝利へと導く最大の武器となるだろう。
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