ガブリエル・ボルトレト F1オーストリアGP初日8番手「Q3進出を本気で狙う」
ガブリエル・ボルトレトは、F1オーストリアGP金曜フリー走行2回目で8番手タイムを記録し、キャリア最高の週末へ向けて好スタートを切った。ザウバーが投入した新型フロアの効果もあり、初のQ3進出に現実味が帯びてきている。

「今日は本当にポジティブな一日だった」とボルトレトは語る。「アップグレードは正しい方向に進んでいるし、クルマに乗るたびに快適さが増している。ここはF4、F3、F2のすべてで結果を出してきた好きなサーキットで、走り出しから良いフィーリングだった」

FP1では1分5秒874で6番手、午後のFP2では1分5秒411で8番手と、両セッションとも安定したパフォーマンスを発揮。今季ここまでQ2止まりが続いていた中で、ついに上位進出の可能性が現実のものとなりつつある。

「もちろん、まだ金曜日なので課題もあるけれど、今週末は一歩ずつしっかり積み重ねている感覚がある。今のペースを維持できれば、Q3進出は本気で狙える。今日得られたフィードバックをもとに作業を進めて、明日はもっと上を目指したい」と意気込みを語った。

ガブリエル・ボルトレト ザウバーF1チーム オーストリアグランプリ

チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグはセットアップの方向性が裏目に出て、FP2では1分5秒918の19番手と苦戦。「今日はすべてがうまくかみ合ったとは言いがたい。新しいフロアを試していくつかのセットアップを試したが、期待したような改善にはつながらなかった。グリップもバランスも不安定だった。だが金曜日は学びの場だ。今夜じっくりデータを分析して、明日にはもっとパフォーマンスを引き出したい」と振り返っている。

週末を通して気温が上がる見込みであることもあり、ザウバーにとってはタイヤのマネジメントと戦略判断が重要な鍵となる。チーム全体としてアップグレードの効果を最大化できれば、ボルトレトが自身初のQ3進出、さらには日曜の入賞を狙える可能性も十分にある。

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カテゴリー: F1 / ガブリエル・ボルトレト / ザウバーF1チーム / F1オーストリアGP