フランコ・コラピント F1エミリア・ロマーニャGP「攻めすぎてリアを失った」
F1エミリア・ロマーニャGPの予選で、フランコ・コラピントがアルピーヌからの初めての公式予選に挑んだが、セッションは波乱の展開となった。Q1でのピットレーン進入に関する違反により1グリッド降格ペナルティを受けた上に、その後スピンを喫してフロントを破損。マシンは大破し、Q2ではタイムを残せなかった。

「今日は厳しい予選だったし、望んでいたような内容にはならなかった」とコラピントは振り返る。

「今回は初めてクルマの限界に本格的に到達したと感じたし、これまでよりも一歩踏み込んで攻めてみた。縁石も使って本気でいこうと思ったけど、少し行き過ぎてリアを失ってしまった。チームには本当に申し訳ない。今夜はガレージでたくさんの作業が必要になるし、こんな形でスタートしてしまったのは良くない」

それでもコラピントは、マシンとチームに対する手応えを強調する。

「全体的には、Q3進出が可能なくらいにはクルマの競争力はあったと思う。もっとポテンシャルがあると分かっていたし、自分自身もだいぶクルマに慣れてきた。エンジニアたちとも連携が深まっていて、すごくいい仕事ができている。毎周ごとに多くを学んでいるし、明日のレースもラップを重ねてさらにこの環境に慣れていきたい」と語った。

この日、アルピーヌの予選で唯一の救いとなったのは、ピエール・ガスリーが10番手でQ3進出を果たしたことだった。

「Q3に戻ってこられたのはうれしいが、最終ランを最大限に活かせなかったのは残念だ」とガスリーは語り、Q3でのアウトラップのトラフィック処理に不満を示した。

「最後はピットレーンを出るのが遅くなってしまい、タイヤの準備がうまくいかなかった。全体としてはまずまずだったが、少しだけ取りこぼした感がある。ただ、マシンには明らかにポテンシャルがあるし、チームとしてさらに細かい部分を改善していきたい」

「10番グリッドからならポイント争いに加われる。戦略が鍵を握るだろうし、グリッド全体で多様な展開になる可能性がある。今夜、数値を分析して明日に備える」と意欲を示した。

アルピーヌF1チーム エミリア・ロマーニャGP F1

アルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、チームの現状に前向きな評価を与えつつ、コラピントにも期待を寄せた。

「今週末も1台をQ3に送り込めたことはポジティブだ。マイアミを除けばここ数戦はずっとトップ10入りを果たしており、競争力のあるマシンがあると自信を持って言える」

「ピエールのQ2でのタイムやアウトラップの準備を見ても、もう少し上に行けた可能性もあったが、明日のレースでは十分に戦える位置にいる。フランコはまだクルマに慣れている最中だが、エンジニアたちと良い仕事をしている。今回はマシンの限界に挑んだ結果、残念ながらスピンしてしまった」

「私も本人と話をしたが、彼はすでに気持ちを切り替えていて、明日はしっかりと立て直してくれるはずだ。チームはクルマを仕上げ、あらゆる選択肢を見直して、レースでできることを全力でやるつもりだ」

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カテゴリー: F1 / フランコ・コラピント / アルピーヌF1チーム