F1 最低重量制限
ナイジェル・マンセルは、2014年にF1に導入される新しい最低重量制限を“標準体型より大きなドライバーに対する差別”だと批判した。

今年の重量制限はドライバーとマシンの重さを合わせて642kgが最低ラインに定められているが、2014年には48kg増加される。だが、新しいエンジン規約によってパワーユニットが従来よりも重くなるため、体格の大きなドライバーたちにとって不利になることは変わらない。

「間違っている。彼らはジョッキーではない」とナイジェル・マンセルはコメント。

「昔はトラクションコントロールやパワーステアリングといったものもなかった。強いドライバーになる必要があったし、強力なドライバーがたくさんいた」

「もしこのような重量制限があったら、昔のドライバーはマシンを運転できなかっただろうし、ドライブするのがものすごく難しかったと思う」

「もう少し重量制限を上げれた方がいいと思う。マシンにバラストを積むことができるようにすれば、大きなドライバーたちもそれほど大変ではないはずだ」

標準的なサーキットにおいて、1kg分の重量は1周あたり約0.035秒に相当すると言われており、例えば、重さ以外のすべてが均等だったとしてもセバスチャン・ベッテル(体重65kg)はマーク・ウェバー(体重75kg)より0.35秒速く走れることになる。

背の高いドライバーはそれだけ体重が重くなることからマシンの重量も増えため不利になる。

身長182cmのマーク・ウェバーは「ここ5年間はまともに食べていない」とコメント。

「今のドライバーのパーフェクトな体重は60kg〜65kgだ。僕にとってその体重が低すぎる」

同じ182cmあるジェンソン・バトンも、重量制限をクリアするのに苦労しており、過去3年間必死に取り組んできたと語る。

「僕はトレーニングが好きだけど、できないこともある。定められた体重を守らなければならない。炭水化物は食べられないし、筋肉もつけられない。来年はさらに最悪だ。来年はどのチームもバラストは使わないと思う」

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カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)