フェラーリF1代表 アゼルバイジャンGPでのチームオーダーの理由を説明
フェラーリF1代表フレデリック・バスールは、2025年F1アゼルバイジャンGPでルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールにチームオーダーを出した理由を説明した。

最終的に、ハミルトンはチームメイトのすぐ前で8位でフィニッシュした。2人は1回のタイヤ交換を済ませた後にルクレールが前を走っていたが、ルクレールはミディアムタイヤでスタートし、ハミルトンはハードタイヤでスタートしており、この戦略がバクーではやや優勢に働いた。

そのためフェラーリは、ハミルトンが前方のランド・ノリスをオーバーテイクできるよう、ルクレールにポジションを譲るよう指示した。ルクレールはこれに従ったが、最終的にハミルトンはノリスを抜くことができなかった。

バスールは「状況は我々にとって明確だった」と説明した。

「ルイスにはタイヤのアドバンテージがあったので、我々はシャルルにルイスを前に行かせて、ノリスをオーバーテイクしようと試みた。そしてさらに、シャルルにはリカバリーに関する問題があり、我々はエンジン面で最高の状態にはなかった。だからこの動きが最善の選択肢だと考えた」

しかしハミルトンが前進できなかったため、最終ラップに再度ポジションを戻すよう指示が出された。ハミルトンは2秒差をつけて対応しようとしたが、スタート/フィニッシュラインの位置を誤解していたようで、最終的にわずか0.4秒前でチェッカーを受けた。

「我々は再びポジションを入れ替えるよう指示したが、ルイスはスタートとフィニッシュラインの位置を誤解したようだ」とバスールは付け加えた。ルクレールが8位ではなく9位でフィニッシュしたことについて、不満を示す様子はなかった。

スクーデリア・フェラーリ

この結果、フェラーリはコンストラクターズ選手権でメルセデスの後ろに下がり、2位争いでシルバーアローズに4ポイント先行されることになった。しかしバスールは、週末を失ったのは決勝ではなく予選だったと強調した。

「もし何かを失ったとすれば、それは昨日であって今日ではない」と彼は述べ、ハミルトンがQ2で敗退し、ルクレールがQ3でクラッシュした土曜の劇的な展開を指した。

「我々はノリスの後ろからスタートし、ノリスの後ろでフィニッシュした。それはそういうものだ。むしろ昨日の方だと思う。フリー走行ではマシンはP1を争える状態にあり、ドライバーも戦えていたのに、QではP10とP12で終わってしまった」

「ルイスはFP1、FP2、FP3すべて良かった。週末を通してペースは良かった。Q1の最初のセットも良かった。だがQ2では2周走って、ペースが外れてしまった。これが週末の主な問題だった。正直に言えば、彼をトップ4に置ければ、表彰台に上れたと思う」

バスールは、バクーでは厳しい週末となったが、まだ楽観すべき点があると考えている。

「我々はチーム全体としてもっと良い仕事をする必要がある。P12というのは期待している結果ではない。しかし、ここ数戦、モンツァやザントフォールトも含めて、ペース自体は良かった。我々は近づいてきている。一つはポテンシャルを持つこと、もう一つはそれを実際に結果に結びつけることだ。我々はその実行力を発揮しなければならない」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ / F1アゼルバイジャンGP