フェラーリ元F1代表 ハミルトンの技術メモに「エンジニアを始めたら終わり」

アリバベーネは、こうした振る舞いは過去にも見たことがあるとし、かつてのセバスチャン・ベッテル時代に話を重ねた。
「ベッテルもああいうドシエを送っていた。彼は書き、語り、あらゆることを共有した」
「でも、ほとんど役に立たなかった。セバスチャンを悪く言いたいわけじゃないが、皆が自分の仕事に集中する必要がある。ドライバーの仕事は走ることだけではなく、クルマの開発を助けることでもある。しかし、もし彼がエンジニアを始めてしまったら、それで終わりだ……照明を消す時だ」
アリバベーネは、たとえ複数回の世界チャンピオンであっても、ドライバーには工場開発を左右するだけの“技術的深み”はないと強調した。
「ドライバーはシミュレーターで2〜3日働き、クルマがどう開発されているか大まかなアイデアをつかむ。でも問題は細部にある」
「F1マシンには5万点以上のパーツがあり、それぞれが複雑なロジックで相互作用している。だからこそ全員が自分の役割を果たすべきだ。コース上でドライバーがすべきことは、エンジニアがクルマを改善できるよう適切なフィードバックを与えることだ——特にマシンにポテンシャルがある場合はなおさらだ」
ぎくしゃくするハミルトンとフェラーリの関係
こうした発言は、2025年シーズンのフラストレーション、誤解、そして引退を巡る噂によってハミルトンとフェラーリの関係が緊張する中で飛び出したものだ。
イタリアメディアの報道によれば、先週アブダビで行われたFP1では、アーサー・ルクレールがハミルトン主導で内部的に推進されていた改良型ステアリングホイールのコンセプトを試験したとも言われている。
ハミルトンは、ベッテル時代から引き継がれてきた「ボタンの多さと複雑なロータリーロジック」を好まず、現行のフェラーリのステアリングレイアウトに不満を示しているとされる。
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ / ルイス・ハミルトン
