フェラーリF1内で騒動 ハミルトン「ルクレールにポジション返せず謝罪」

ルクレールに譲られたハミルトンは、前方を追うあまり最終ラップでポジションを返せず、レース後に「判断ミス」と説明。謝罪の意向を示したが、両者は深刻な問題ではないと強調した。
フェラーリはアゼルバイジャンGPで苦しいレースを強いられ、両者ともトップ10の後方でフィニッシュした。
ルイス・ハミルトンは、最終ラップでシャルル・ルクレールにポジションを返さなかった件について、謝罪する意向を示した。
レース終盤、ルクレールは新品のソフトタイヤを履く7度の王者ハミルトンにポジションを譲った。ハミルトンは5位を走るリアム・ローソンを先頭に、角田裕毅、ランド・ノリスと連なるDRSトレインに追いついた。
しかし誰も前のマシンをオーバーテイクできず、ハミルトンは最後までノリスを抜こうと試みた。
引くのが遅すぎた結果、ハミルトンはルクレールが再び前に戻る前にフィニッシュラインを通過してしまった。
ハミルトンは「明らかに僕の方が速かったけれど、シャルルは寛大に僕を先に行かせてくれた。最後になってすごく遅れてメッセージを受け取ったんだ。僕は前のクルマに集中していた」とメディアに説明した。
「0.001%の可能性しかなかったとしても、抜けると信じていた。実際、ストレートでリフトしてブレーキもしたけど、コンマ4秒遅れてしまった。それは僕の判断ミスだ」
「シャルルには謝罪するつもりだけど、結局は8位と9位だ。二度と繰り返さない」
一方のルクレールは、この件を大きな問題とは受け止めなかった。フェラーリにとって望むべきポジションではないことを強調した。
「8位か9位なんて、大きな話題にはならない」と彼は語った。「本当に気にしていない。僕たちは普段からスワップに関しての一般的なルールを合意している。今回はそうならなかったけど、それはそれで構わない。8位になったからって特別にうれしいわけじゃない」
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ