フェラーリ F1スペインGP 結果
フェラーリは、F1スペインGPの決勝レースで、フェルナンド・アロンソが2位表彰台、フェリペ・マッサは6位だった。

4番手グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソは、順位をキープしたままレースを展開。終盤にはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がブレーキトラブルにより後退、残り2周ではルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、左フロントホイールのトラブルによりクラッシュするなどの幸運もあり、母国スペインで2位表彰台を獲得した。

9番グリッドからスタートしたフェリペ・マッサは、レース中にバックマーカーと接触してフロントウイングを破損するというトラブルもあったが、そのまま走り切り、6位でフィニッシュした。

フェルナンド・アロンソ (2位)
「母国グランプリでということで多くのファンの目の前でこのような結果を出せた事は大変光栄だ。ファンも喜んでくれるだろう。そして何より、今週末全くミスをせずにハードワークをこなしたチームにとっても、素晴らしい結果となった。確かにこの順位は予想外の結果だけど、これがレースだ。ポールポジションを獲りそこから勝利を狙うには僕たちのクルマにはエアロダイナミクスのダウンフォースが不足していることは明らかであり、今週は厳しい戦いになるであろうと思っていた。確かにレースでは今日のように何が起こるか分からない。このような状況ではハードにプッシュして、最大限にチャンスを生かす事が大切だ。僕たちの強みはタイヤ管理にあると思う。レースの最終段階では他のチームよりも良いパフォーマンスを発揮できた。まだまだクルマの改良を進めて行く必要がありけど、潜在能力はチャンピオンシップを勝ち得るものと思っている。ブロウン・リアウイングはうまく機能していると思いけど、まだ実験的な段階。トルコグランプリには新しいアップデートを投入するだろう。来週はモナコグランプリだ。誰にとっても特別なグランプリであり、誰もが勝ちたいグランプリだ。ここで使用したセットアップやタイヤとは大きく異なり、また違った状況で我々のパフォーマンスを他のチームと比較する事が出来る。様々なコンディションのもと難しいレースを戦ってきたけど、今日再び表彰台へ上る事ができ、チャンピオンシップのドライバー部門でも1位から3ポイント差の2位につけている。まだまだ先は長いけど、素晴らしい結果を今日残せたことは間違いない」

フェリペ・マッサ (6位)
「難しいレースだった。良いスタートが切れたけど、常に他のクルマの後ろにいることになり、コンスタントにペースを刻む事ができなかった。以前と同じように今日もグリップの不足に悩まされた。特に第3セクターではね。バトンに近づくたびに、僕はトラックのあるセクションで彼に引き離された。今日は沢山のポイントを獲得する事が出来ましたけど、クルマのパフォーマンスを改善する必要があるのは間違いない。だから、今週末の結果に手放しで喜ぶ事はできない。バックマーカーをパスしようとしたときに接触があり、左フロントウイングのエンドプレートを壊してしまった。クルマの操作性には影響がなかったようなので、そのままトラックに残った。もしピットに戻ってノーズコーンを交換していたら、少なくともあと3ポイントは失っていただろう。だから、これは良い判断をしたと思う。僕はモナコのトラックから数百メートルの所に住んでいるけど、モナコグランプリは僕の第2のホームグランプリと言える。モナコでは使用するタイヤも変わる。これが少なくとも私にとって良い方向へ状況が変わって行く事を願っている」

ステファノ・ドメニカリ
「今日のレースにおける我々の目標は、もっているパッケージの最大限を引き出す事でしたが、満足出来る結果だと思います。アロンソは素晴らしいレースをしたと思います。クルマやタイヤをうまくコントロールして最大限のものを引き出したと思います。それは2 位という結果に十分値するでしょう。一方、マッサは素晴らしいスタートを切り、常にバトンとシューマッハのバトルの中にいましたが、彼にとったは大変なレースとなりました。我々は彼の車がタイヤをうまく使えるように改良する余地があります。パフォーマンスの問題で最後まで完走できなかった我々のライバルと比べると、結果には満足しています。レースは長く険しいものですから、チェッカーフラッグが振られるまで何が起こるかわかりません。しかしながら、明らかにライバルチームとの間にギャップがあり、これを詰めて行くために更なる改良が必要です。我々も進化しましたが、それよりももっと大きく進化したチームもあるからです」

クリス・ダイヤー
「マッサも良くやりましたが、アロンソにとっては素晴らしい結果になりました。チームは良く機能したと思います。:完璧なピットストップにテクニカルプロブレムも発生しませんでした。予選でのレッドブルとのパフォーマンス差を見た後では、我々にとって楽なレースにはならないことは分かっていましたが、レースで全くミスする事がなかったため、結果的に問題が発生した他チームよりも多くの結果を得る事が出来ました。信頼性がレースにとっていかに大事かということを再確認しました。次のモナコグランプリに集中する必要があります。これは誰にとっても特別なレースですから」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ / F1スペインGP