フェラーリF1、エンジン改善を確信「直線スピードはもう弱点ではない」 / F1プレシーズンテスト 最終日
スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、2021年F1マシンで昨年の最大の弱点であったストレートスピード不足を根絶したと主張する。

昨年、フェラーリのF1エンジンは燃料流量を厳しく制限する技術指令の影響を大きく受け、パワーを喪失。さらに2020年F1マシンのドラッグの大きいマシン特性にとってフェラーリは大きく競争力を失い、コンストラクターズ選手権6位に沈んだ。

しかし、2021年の3日間のF1プレシーズンテストを終え、マッティア・ビノットは、冬の間に弱点だった直線スピード不足という問題を解消したと自信をみせる。

「3日間しかないことで、非常に忙しく、非常に激しいテストになることは分かっていた。非常に忙しく、激しいテストになった」とマッティア・ビノットは語った。

「これまでのところ、順調に進んでいると思う。最優先事項は、マシンの挙動を理解し、すべての条件でマッピングすることだった。我々はそこにエネルギーを集中させた」

「これまでに多くのデータを収集できた思う。データを分析し、トラック、風洞、シミュレーションなどの違いを理解する必要がある。しかし、データ測定の観点から言えば、すべてが非常にスムーズに進んだし、走行距離を積み上げ、なんとか計画通りに進めることができた」

「当然、エンジンがダイナモでどのように動作しているかは分かっている。エンジンをマシンに搭載してコース上で目にするスピードであり、最終的には他との相対スピードとなる」

「去年のバーレーンでレースと予選のためにここにいたとき、ストレートで非常に遅かった。Q3に進出できず、ポールから大きく離された。今、最初の数日を見るれば、少なくともストレートでのスピードは問題ないと思う。昨年ほど不利ではないようだ」

「昨年よく言ったように、パワーだけでなく、クルマのドラッグも原因であることはわかっている。だが、そのどちらもストレートでのスピードの改善に貢献しており、今日ではもはや不利ではないと感じている」

フェラーリのF1エンジンのパワーは大きな注目を集めている部分だが、チームは車体面でもリアエンドの弱点に対処することを目指した。マッティア・ビノットはその点でもポジティブな兆候が見えていると語る。

「我々はできる限りマシンの後部を開発しようとした。最近は風洞とシミュレーションの相関関係を理解し、データを収集して比較することが重要だったと思う」

「我々は相関関係にかなり満足していいと思う。つまり、少なくとも次のシミュレーションと最終的な開発のために、適切なベースラインが得られているということだ。したがって、相関関係は当時の重要な要素だったが、少なくともこれまでのところ、かなりよく見えている」

F1プレシーズンテストの最終日に、フェラーリはカルロス・サインツがSF21のステアリングを握り、マックス・フェルスタッペン、角田裕毅に次ぐ、3番手タイムをマーク。午前中にドライブしたシャルル・ルクレールは、セルジオ・ペレスに次ぎ、午前中の2番手タイムをマークした。

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ