フェラーリF1、2021年型パワーユニット『065/6』は全コンポーネントを見直し
昨年、フェラーリF1はドラッギーなSF1000の車体とパワーユニットのパフォーマンス不足の両方に苦しみ、1勝も挙げることなくコンストラクターズ選手権6位と過去40年間で最悪のシーズンに耐えた。
フェラーリのF1パワーユニットに関しては、2019年のエンジンを巡ってFIA（国際自動車連盟）と“秘密の和解”を結んでおり、不正と指摘された燃料流量システムへの変更が影響したと考えられている。
フェラーリのF1パワーユニットのパワー不足は、ワークスチームだけでなく、カスタマーチームのアルファロメオとハースF1にも影響し、それぞれ8位と9位でシーズンを終えている。
フェラーリF1は、レギュレーションによって2020年中のアップデートが禁止された後、2021年シーズンに先立ってまったく新しいパワーユニットを設計し、改善を行うためにすべての領域に集中した。
フェラーリF1のパワーユニット部門を率いるエンリコ・グアルティエリが、2021年型F1パワーユニット『065/6』の開発について次のように語った。
「エンジンエンジニアとして、昨シーズンは我々がどこにいるのかを明確に把握し、それが我々の出発点だった。2021年シーズンの065/6パワーユニットの作成につながったのは、その認識と、我々の決意、スキル、およびパートナーのスキルとの組み合わせだった」とエンリコ・グアルティエリはせt明する。
「体系的なアプローチを採用し、設計、シミュレーション、開発、追跡のすべての部門が協力して、改善のあらゆる機会を見つけた。シャーシ側の同僚と一緒に、パワーユニットのレイアウトに多くの作業を行い、マシンの全体的なデザインを可能な限り効率的にした」
「内燃エンジンでは、パートナーのシェルと協力して熱効率のレベルを上げることに重点を置いた。これにより、0.1秒以上と推定されるラップタイムが改善された」
「ターボコンプレッサーはエンジンのニーズに合わせて改良されたと同時に、排気ガスの回収効率を高めることを計画している」
「また、すべてのコンポーネントを改訂および最適化するために、ハイブリッドシステムと電子機器のさらなる開発を行っている。これはすべて、パワーユニットのテストベンチ時間がさらに短縮されたシーズンで行われる」
「これから始まるシーズンには、パワーユニットの開発時間がさらに短縮された新しいレギュレーションに向けた準備段階もある。これらのレギュレーションは、我々が前もって準備をし、最初のレースからすぐに可能な開発のほとんどを紹介することを奨励している」
「我々はこのプロジェクトに多大なエネルギーを注ぎ込んできたが、同時に2022年のパワーユニットにも懸命に取り組んでいる。来年デビューする予定であり、少なくとも3年間は使いことになるので、さらに重要になる」
昨年のパワーユニットがストレートではるかに遅いことが判明した後、フェラーリF1のチーム代表マッティア・ビノットは、先月のチーム発表会で、2021年F1パワーユニットの初期データではそれが解決されたことを示唆していると述べた。
「昨年の主な問題はストレートスピードだったと思う。パワーだけでなく、パワーとドラッグの両方が問題だった」とマッティア・ビノットは語った。
「我々は、パワーユニットとマシンのドラッグを減らすための空力面の両方で多くの作業を行ってきた」
「今日のシミュレーション、ダイナモからのアプトプット、風洞からのマシンのドラックの観点から見たもとのをベースにすれば、、ストレートでかなりのスピードを取り戻していると思う」
「スピードがそれほど問題にならないことを期待している。競争力が高いことを期待しているが、バーレーンに行ってみるまではわからない。それは常に他の人がしていることに関連している」
「我々の車は確実に昨年の車よりも効率的だと信じている。私が効率的だと言うのは、エアロとパワーの両方の観点からだ」
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