フェラーリ 若手ドライバー育成
フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、ハンガリーGPでフェリペ・マッサが負傷してから、実質1台のマシンで戦っている状況にはフェラーリが若手ドライバーを育成してこなかったことにも原因があると認めている。

他チームの多くは、最終的なF1昇格を見据えた若手ドライバー育成プログラムを運営しているが、フェラーリにはそのような仕組みはない。

シーズン中盤にマッサを欠いたフェラーリは、2006年末にF1を引退した40歳のミハエル・シューマッハに代役を依頼したが、首の怪我により断念。代わりに長年フェラーリでテストドライバーを務めてきた38歳のルカ・バドエルを昇格させたが、10年もの間、F1での戦いから離れていたバドエルは、2戦とも最下位という結果に終わっている。

フェラーリはもう一人のテストドライバーでル・マン24時間で優勝したマルク・ジェネ(35歳)を起用する可能性があるが、フォース・インディアのジャンカルロ・フィジケラやロバート・クビサが一時的にフェラーリをドライブするとの噂が高まっている。

他にも多くの名前があがっているが、これはフェラーリが若手ドライバー育成プログラムに力を入れてこなかったことが露呈された形となってしまった。

「そうだ、それが我々の弱点だ」とステファノ・ドメニカリは“Die Welt”のインタビューで認めている。

「ここ数年、フェラーリは若手ドライバー育成プログラムを導入するチャンスを逃してきた。しかし、我々はそれについて取り組んでいくつもりだ」

若手候補としては、現在F3ユーロシリーズの首位に立ち、ベルギーGPでフェラーリのピットに姿を現したフランス人ドライバーのジュール・ビアンキ(20歳)や、昨年末にフェラーリのテストに参加し、フィオラノのコースレコードを更新したイタリア人ドライバーのミルコ・ボルトロッティ(19歳)の名前も挙がっている。

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ