F1 フェラーリ レギュレーション 国際自動車連盟
FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、フェラーリが有するF1レギュレーション変更に対する拒否権を廃止すべきかどうかを熟考している。

1950年にF1世界選手権が始まってから唯一の参戦を続け、最も多くの成功を収めているチームであるフェラーリは、F1で特権的なステータスと巨大な権力を持っている。

フェラーリには長期参戦のプレミアムボーナスが与えられており、この10年はタイトルから遠ざかっているが、毎年の分配金は全チームのなかで最も多額となっている。

それだけでなく、特定の条件下ではあるが、F1レギュレーション変更への拒否権を持っている。FIAは、2005年にF1のライバルシリーズ立ち上げの動きがあった際にフェラーリと協定を結び、正式にレギュレーション変更に関する拒否権を与えた。

だが、フェラーリの拒否権の歴史はエンツォ・フェラーリ時代にまでさかのぼる。他がV8エンジンを搭載していた時代にV12エンジンを搭載したマシンで参戦したエンツォ・フェラーリは、他がフェラーリのエンジンを禁止にすることを防ぐために、変更に反対する権利を要求した。

元フェラーリのチーム代表を務めたジャン・トッドは、フェラーリの拒否権の強さを十分に承知している。

「フェラーリは何十年もこの拒否権と呼ばれるものを有している」とジャン・トッドはコメント。

「協定の更新について話し合うとき、それは議論される事柄のひとつだ」

フェラーリが最後に拒否権を行使したのは2015年。カスタマーエンジンの価格に制限を設ける計画を阻止している。

フェラーリのセルジオ・マルキオンネは、F1の勢力を均等化しようとする動きに強い反発を示しており、F1撤退をも辞さないという強硬な姿勢をみせている。そのため、FIAとマニュファクチャラーによる今後の議論のなかで、ジャン・トッドとセルジオ・マルキオンネの間で活発な討論が繰り広げられる可能性が高い。

しかし、ジャン・トッドは、フェラーリだけでなく、他のチームであっても、F1に背を向けるものを理解する意思はないと語る。

「私がメルセデスやフェラーリが出ていくことを恐れているか? それは彼らの選択だ」とジャン・トッドはコメント。

「我々は誰も去ることを望んでいない。それは確かだ。だが、もちろん、フェラーリは主張的なブランドのひとつだ。創立以来、全てのF1世界選手権に参加してきた会社であり、チームだ」

「なので、私はフェラーリが離れるのを見たくはない。フェラーリにとってF1を離れることが良いことかどうかはわからない。レースと市販車の組み合わせのあるユニークなブランドだからんだ」

「フェラーリにとってもF1にいないことは痛手だと思う。だが、それはもはや私の責任ではない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: フェラーリ | FIA