フェラーリ F2012 パフォーマンス
フェラーリのテクニカルディレクターを務めるパット・フライは、現時点でのF2012のパフォーマンスに失望していることを認め、開幕戦で表彰台を狙うのは難しいだろうと悲観的に述べた。

フェラーリは、プレシーズンテストでパフォーマンスに苦労しており、開発を進めていたアグレッシブなエキゾースト構成を序盤戦で使用することを断念。またドライバーの記者会見の参加を禁止するなど、不穏な空気が流れている。

「メルボルンで表彰台で狙えるか? 現時点ではノーと言いたい」とパット・フライはコメント。

「テストでのパフォーマンスレベルには失望している。我々にはこの先多くの作業があると思う。エキゾーストに関する決定によって、開発面で2〜3歩後退したのは明らかだ。どれくらい? 今それを言うのは難しい」

「テストでは、他のマシンがどれくらいの燃料を積んで走っているか仮定することしかできないし、我々が大きく失望しることになるか、またはそれほどでもないか、我々がどれくらい上位勢から遅れをとっているか、その結果そこに到達するためにどれくらい挽回しなければならないか、といった答えがはっきりするのはメルボルンに行ってからだ」

「全体的にマシンの空力ダウンフォースのレベルを改善しなければならないが、開発のペースが多かれ少なかれ他と同じくらいであることは承知している」

「メルボルンには、基本的に少なくともシーズン序盤4戦のために我々が選択したエキゾースト構成にマシンを最適化させることを目的としたいくつかアップデートを持ち込む。我々はわずかにパフォーマンスを見い出しているが、当初のソリューションが最大限の効果を生むことは間違いない」

「燃費とコーナー進入時の安定性において犠牲になっている部分を考慮する必要はあるが、昨年あったダウンフォースのうち、よく言っても25%は取り戻せると思っている。現時点ではまだ問題をもたらしているが、パフォーマンスを改善し、空力ダウンフォースを増加させるためには最適な方法であることは明らかだ。他とまったく同じように、我々はそれに取り組み続けていく」

「レース週末に大きな開発を投入することは常に難しいことなので、ムジェロテストは新しいパーツを試すために役に立つだろう。だが、今はそのような価値があるかどうか、他の全チームが同じことをするとは言い切れない。レッドブルのエキゾースト? それはチャーリー・ホワイティングへの質問だと思う」

パット・フライは、今シーズンの予選でいくつかサプライズがあるだろうと考えている」

「おそらくハードタイヤでの穏やかなラップでQ1を切り抜けられるとは思わないだろうし、同じことはQ2にも言えると思う。パフォーマンス差が少なくなったことでここ最近とは異なるシナリオになると予想することができると思う」

「答えはオーストラリアでわかるだろう」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ