ステファノ・ドメニカリ F1新規則の調整焦点「予選フルアタックと安全性」

3月にオーストラリア、中国、日本で開幕3戦が行われ、2勝を挙げたメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがランキング首位に立っている。
5月1日〜3日のマイアミGPを前に、FIA、チーム、ドライバーの間ではレギュレーション調整に向けた議論が続いており、ドメニカリはその進展に手応えを示した。
マイアミ前に示される可能性がある調整の方向性
ドメニカリは、マイアミGP前にFIAから調整内容が示される可能性に言及し、焦点となるのは大きく2つの領域だと説明した。
「できればマイアミの前に、主に2つの考慮事項に対処するため、どのような調整が行われるのかをFIAが示してくれることを期待している」
「ひとつは予選だ。可能な限りフルパワー、あるいはフルブレーキングの状態で走れるようにすること。そしてもうひとつは、もちろんドライバーたちが安全面で指摘しているいくつかの懸念を、正しい形で解決することだ」
予選で求められる“限界走行の自由度”
予選に関しては、まさに現在進行形で議論が続いている領域だと強調した。
「そこはこの数週間、ドライバーたち、チームたち、そしてもちろんFIAの調整のもとで取り組んでいる領域だ。何が正しい調整になり得るのかを見極めようとしている」
「だから一般論として言えば、何かについて議論しているというのは、私は常に素晴らしいことだと思っている。建設的な議論を生むからだ。私が好まないのは、批判のための批判をする人たちだ。なぜそうするのかは分からない。批判するための批判は誰の助けにもならないし、本当に何の効果もない」

FIA・チーム・ドライバーの協議は前進中
ドメニカリは、ここ数か月にわたる関係者間の協議についても前向きに評価した。
「FIA、チーム、そして今はさらにドライバーたちとも行われている議論は、正しい方向に進んでいると思う」
「実際、今週、そして来週もマイアミの前に会合があり、状況を改善するために、あるいは調整するために何ができるのかを確認していく」
また、ドライバーの意見を重視する姿勢も明確にした。
「彼らとの私の会話は間違いなくとてもオープンなものだし、彼らも私が彼らの意見を大切にしていることを分かっている。私は彼らに関与してほしいと思っている」
「我々がともに成し遂げてきたことには敬意を持っているが、同時に耳を傾けることにも、そして建設的に一緒に行えるあらゆる指摘に対して非常に、非常にオープンであることにも敬意を払っている」
ファンの反応は“非常にポジティブ”
一方で、シーズン序盤のファンの反応については強い手応えを感じているという。
「結果は素晴らしいし、とても良いものだ。みんな『何が起きているんだ?』と言っている。アクションがたくさんあるし、これこそ人々が見たいものだ」
「全体として見れば、ファンからの反応は非常にポジティブだった。それが今は1か月レースがないことでいったん途切れているが、マイアミで我々が一緒に行うべき調整を加えたうえで、どんな結果になるのかを見るのを楽しみにしている」
さらに、3大会が完売し、視聴者数も増加していることから、F1への注目度はこれまでになく高まっていると説明した。
「我々がやっていることに対する関心と注目の強さは素晴らしい。3つのイベントが完売し、視聴者数も増えている。我々のスポーツへの関心はこれまでで最も高い」
求められているのは“修正”であって“否定”ではない
今回の発言から見えるのは、2026年F1レギュレーションを抜本的に否定する姿勢ではなく、競技としての完成度を高めるための調整段階に入っているという点だ。
予選でドライバーが限界まで攻められる状態を取り戻すこと、安全面の不安を解消すること。その2点を軸に、FIA、チーム、ドライバーが協力して最適解を探っている。
マイアミGPまでにどこまで具体的な調整が示されるのかが次の焦点となるが、少なくとも現状はパニックではなく、建設的な改善プロセスとして進行している。
カテゴリー: F1 / F1マシン
