富士F1開催50周年企画展『知られざる富士の激闘』開催決定
富士モータースポーツミュージアムは、1976年に富士スピードウェイで日本初のF1が開催されてから50周年を迎えることを記念し、特別企画展『知られざる富士の激闘』を開催する。

展示期間は2026年6月16日から2027年1月31日まで。会場は富士モータースポーツミュージアム内2階展示エリアで、1976年と1977年の富士F1を彩った参戦車両や関連資料を通じて、日本にF1が初上陸した時代の熱狂と舞台裏を振り返る。

日本初のF1開催から50年 富士に刻まれた“激闘”を再現
1976年、富士スピードウェイでは日本初、さらに東洋初となるF1世界選手権イン・ジャパンが開催された。当時の日本の自動車産業はオイルショックや排ガス規制の影響を受け、モータースポーツ界も厳しい時期にあったが、世界最高峰のレースを日本で開催したいという関係者の情熱と、それを待ち望んだファンの熱気が歴史を動かした。

本企画展では、記録的な豪雨の中で行われた1976年の富士決戦を中心に、ニキ・ラウダとジェームス・ハントのタイトル争い、マキやコジマといった日本勢の挑戦、そしてサーキット周辺の職人たちが支えた知られざる舞台裏に焦点を当てる。

ティレルP34やコジマKE007など伝説のF1マシンを展示
展示車両には、F1史上唯一実戦投入された6輪車として知られるティレルP34、純国産マシンとして世界を驚かせたコジマKE007とコジマKE009、1977年にジョディ・シェクターのドライブで3勝を挙げたウルフWR1が含まれる。

さらに、純国産プライベーターとして海外へ挑んだマキ・エンジニアリングのマキF101モノコック/カウルも参考展示される。展示車両は企画展後半にかけて追加される予定となっている。

ティレル P34
ティレル P34

コジマKE007
コジマKE007

ウルフWR1
ウルフWR1

コジマKE009
コジマKE009

マキF101モノコック/カウル
マキF101モノコック/カウル

コジマKE007を支えた“大御神レース村”の物語
本展の大きな見どころのひとつが、コジマ・エンジニアリングと大御神地区の職人たちの物語だ。

1976年の富士F1で、長谷見昌弘がドライブしたコジマKE007は予選で一時4番手のタイムを記録し、海外の強豪チームを驚かせた。しかし、その後のクラッシュで大きなダメージを負う。決勝出走が危ぶまれる中、富士スピードウェイのふもとに集まった職人たちがわずか1日半でマシンを修復し、豪雨の決勝へ送り出した。

この企画展では、単なるレース結果だけでなく、日本の技術者や職人たちの執念が、いかにして世界最高峰の舞台に挑んだのかを紹介する。

F1人気を支えた当時の文化資料も展示
会場では、当時のF1文化を伝える資料も展示される。人気F1漫画の原画複製、1976年当時の排気音を収めたレコード音声、激戦を記録した映像などを通じて、レースそのものだけでなく、F1が日本のファン文化に与えた影響もたどる内容となる。

開催概要は以下の通り。

■ 企画展名称:富士F1開催50周年企画展『知られざる富士の激闘』

■ 展示場所:富士モータースポーツミュージアム内 2F展示エリア

■ 展示期間:2026年6月16日(火)~2027年1月31日(日)

■ 入館料金:通常入館料金で観覧可能

■ 展示車両:1976年、1977年の富士F1参戦車両など。追加予定あり

富士で初めてF1が開催されてから50年。『知られざる富士の激闘』は、雨の最終戦として語られる1976年の日本GPを、マシン、資料、映像、そして日本のものづくりの視点から見つめ直す企画展となる。

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カテゴリー: F1 / F1マシン