FIA会長 「他のF1マシンをコピーすることは何十年も前からの慣習」
FIA会長のジャン・トッドは、F1には“他チームのマシンをコピーする”という慣習は“何十年”も存在してきたことだと語る。

ジャン・トッドの発言は、レーシング・ポイントのいわゆる“ピンクメルセデス”を取り巻く論争を指してのこと。ルノーF1は、レーシング・ポイントのF1マシンを正式に抗議しており、他のいくつかのチームは非公式にその抗議を支持している。

F1の競技担当マネージングディレクターのロス・ブラウンは「パドックにまったくコピーをしていないチームなどいない」と語った。

レーシング・ポイントの2020年F1マシンは、昨年タイトルを獲得したメルセデスW10に酷似しているが、チームは詳細な写真からマシンを設計したと主張。レギュレーションの限界を押し上げた。

「他チームをコピーすることは何十年も前から存在していることだ」とFIA会長のジャン・トッド会長は L'Equipe に語った。

「すべてのチームはデザインに関してそれを考慮に入れている。私はエイドリアン・ニューイがいつもグリッド上でフェラーリを見に来ていたのを覚えている」と元フェラーリのF1チーム代表だったジャン・トッドは語った。

現在、ルノーF1は、第2戦シュタイアーマルクGPと第3戦ハンガリーGPの両方のレース後に、レーシング・ポイントのブレーキダクトの設計を抗議している。

「チームが抗議を行うのはごく普通のことだ」とジャン・トッドは語る。

「レッドブルもDASシステムの合法性を検証するためにメルボルンでも同じことをした。もちろん、レース後ではなく、週末の初めに抗議する方が常に良い。だが、疑いがある場合は常に抗議する必要がある。レギュレーションの解釈の問題だ」

「うまく解釈したチームが最も利益を得るものだが、限界がどこにあるかを知ることは非常に重要だ」

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カテゴリー: F1 / F1マシン / FIA(国際自動車連盟)