F1、2021年F1マシンのダウンフォース削減のためにフロア規定を微調整
F1は、2021年F1マシンのフロアを規定する技術規則の微調整を発表した。

2021年に予定した新F1レギュレーションの導入が2022年に1年延期されたことを受け、F1とFIA(国際自動車連盟)は2021年の開発を制限し、コストを節約するための対策を追加。5月27日(水)のFIA 世界モータースポーツ評議会で承認された。

2021年にはいくつかの空力アップグレードは余地はまだあるものの、シャシー設計は2020年に使用されるものとほぼ同じになる。

ただし、フロアの寸法を規定する規制は、オフシーズン中のダウンフォースの増加を抑えるために変更された。

ピレリは、3シーズン連続で同じタイヤ構造を使用することになり、ダウンフォースが増加した場合、必須のタイヤ空気圧をさらに上げる必要が出てくる。

だが、フロアを変更することで、F1タイヤの空気圧が設計された範囲を超えることを回避できる。

2021年の規制により、リアタイヤの前方に除外ゾーンが義務付けられた。これにより、フロアの両側から三角形の形状が切り取られ、フロアによって生じる全体的なダウンフォースが減少する。

2021年F1マシン フロア規定
これは、上図のように、コックピットの後ろから引かれた“plane C-C”と交差する点と床の端との間、および後輪の軸に沿って車の中心線から650mmの位置にある第2の点の間で定義される。これにより、上記の赤色で強調表示されているような除外ゾーンが形成される。

つまり、タイヤの前方のフロアにあるスロットやカットの多くは、その除外ゾーン内にあるため、許可されなくなる。

さらに、このエリアで可能だった開発も減少する。このエリアでフロアの周りにシールを提供し、リアタイヤからの乱流がディフューザーに入るのを防ぐために一般的に使用されていた。

さらに、フロアでのフレックス(たわみ)テストはますます厳しくなり、ボディワークは2020年の規制で許可されている10mmから垂直方向に8mmしかたわんではならないことになる。

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カテゴリー: F1 / F1マシン