F1:研究開発費を巡り予算上限の1億ドルへの引き下げは合意に至らず
F1チームの代表者とF1上層部との会議が4月6日(月)に行われたが、予算上限の引き下げについて確固たる決断が下されることなく終了した。

F1のCEOを務めるチェイス・キャリー、スポーティングディレクターのロス・ブラウンは、月曜日の午後に10チームの代表者と電話会議を開催した。

報道によると、会議は長時間にわたって行われたが、確定的な決定は行われていなかったという。

主なトピックは予算上限だった。F1は2021年に1億7,500万ドルの予算上限を導入する予定だが、10人のチーム代表者全員がそれを1億5,000万ドルを引き下げることに同意している。

しかし、マクラーレン、ウィリアムズ、レーシングポイント、F1運営側のスタッフが直面している進行中の金融危機を鑑みて、小規模F1チームはそれをさらに1億ドルまで削減することを求めている。

だが、F1のよりビッグチームであるメルセデス、フェラーリ、レッドブルは“留保”したという。

主な問題は、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの研究開発費となる。3チームは、サスペンションやギアボックスなどの部品を他のチームに供給している。

つまり、カスタマーチームよりもR&D部門で多くの時間を費やしており、カスタマーチームは他の分野にお金を費やすことができる。

そのため、ビッグチームは1億ドルを超えたより多くの予算を望んでいる。

BBCスポーツは「フェラーリは、1つの数字がすべてのチームに対して公平ではないという点を指摘した。これは、小規模チームの多くが大規模チームからパーツを購入しているためだ」と伝えている。

「その会議で、フェラーリは大規模チームはそれらの部品の研究開発コストを負担しているため、本質的に不利であると主張した。それらを購入する小さなチームにはないコストだ」

推奨された解決策の1つはスライド制だ。研究開発を行っているチームは上限を超える権利があり、部品を購入するだけのチームは少なくなる。

会議から得られた決定の1つは、2022年のレギュレーションに関するもので、FIAは2023年まで延期することはないと述べている。

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カテゴリー: F1 / F1マシン